食事を抜いても薬は飲むこと
薬が安全かつ効果的に作用するために、薬は、飲む量や服用時間が決められています。
1日3回服用する薬は、8時間おきに飲むのが理想ですが、飲み忘れなどを防ぐため、食後3回と指示されることが多いようです。食前、食間と指示される薬は、食前は食事の約30分前に、食間は食事の2時間後に服用します。
1日4回と指示される薬は、厳密に6時間おきに飲むのは大変なので、朝・昼・夕食後の3回と就寝前に飲みます。
食後、食前、食間などと指示された薬は、食事を抜くと忘れがちですし、とくに食後服用の薬は、食べていないから胃に悪いと、飲まない場合も多いようです。しかし、薬は食事に関係なく、時間がきたら飲むようにします。
薬を飲み忘れたらどうする?
飲み忘れても、早い段階で気がつけば、通常どおり服用します。つぎの服用時間まで2時間以内であったら1回分は抜き、そのつぎの分からは通常どおり服用します。
食事の時間が不規則なために飲み忘れが多い場合は、医師に相談して、服用回数の少ない薬に替えてもらうのも一つの方法です。
薬はたっぷりの水かぬるま湯で飲む
錠剤、カプセル剤、粉薬などは、水なしで飲むと薬が食道に貼りつき、炎症を起こすこともあります。たっぷりの水かぬるま湯で、薬を流し込むようにして飲みましょう。
寝たまま飲むと食道にとどまる時間が長くなるので、からだを起こして飲むことも大事です。
食べあわせ・飲みあわせに注意
食品のなかには、薬の効きめを増大して副作用をでやすくしたり、反対に効きめを低下させる成分が含まれているものがあります。
コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは多くの薬に影響を与えます。アルコール飲料も同様で、とくに向精神剤や降圧剤、抗てんかん薬などには注意が必要です。
タバコとかぜ薬、鎮痛剤、抗うつ剤、経口避妊薬など、納豆やビタミンKを多く含む野菜とワルファリンカリウム製剤、お茶や卵、豆腐、牛乳、パンなどと鉄剤や抗不安剤、牛乳と下剤や抗生物質なども同様です。
ほかに、グレープフルーツジュース(「フラノクマリン」という物質がカルシウム拮抗剤(降圧剤、抗狭心症剤、抗不整脈剤)、睡眠薬、抗うつ剤、抗てんかん剤、抗高脂血症剤、抗生物質、免疫抑制剤などに影響します)やセント・ジョーンズ・ワート(和名はセイヨウオトギリソウでハーブの一種。健康茶として飲まれている。抗HIV薬、免疫抑制剤、強心剤、経口避妊薬、気管支拡張剤、抗てんかん剤などの薬効を低下させます)にも注意が必要です。
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