Q)マスターベーションをしょっちゅうするのはヘン?
A)マスターベーションとは、自分で自分の性器を愛撫して快感を得ることです。女性にも性欲があるのですから自然な行為です。罪悪感を持つ必要もありませんし、これで性器の色や形が変わることもありません。
ただ、不潔な指を腟の中に入れると、腟炎や尿道炎を起こすこともあるので気をつけて。また腟の中に異物を入れたりすると、取り出せなくなることがあります。これは危険ですから絶対にしてはいけません。
Q)バージンはお荷物みたい。初体験は早いほうがいいの?
A)「初体験は早いほうがいい」などという友達がいるのでしょうね。それに同調する男の子もいますが、はたしてほんとうにそうなのでしょうか。内心は「自分の彼女は遊んでいない子のほうがいい」と思っているのでは?初体験はすてきな思い出となるようにしたいもの。友達がそんなことをいっていても「私はまだ心の準備ができていないの」と勇気を持っていえる女性のほうがすてきです。安易な体験は心の傷になることもあります。
Q)1回のセックスでも妊娠するの?
A)「妊娠のしくみ」(基礎体温と妊娠のしくみ)は知っていますよね?
セックスをしたときが排卵日だったり排卵日の前後であれば、たとえ1回のセックスでも妊娠してしまいます。妊娠するか、しないかは、セックスの回数ではなく、セックスをしたときのタイミングなのです。
しかも、10歳代の女性のからだは成熟女性とちがって、女性ホルモンの分泌が安定していないことから、毎月の排卵日も不安定なことが多く、そのため、「きょうは安全日」と思っていても、妊娠してしまう可能性は高いのです。男性まかせのセックスで、のぞまない妊娠したケースはたくさんあります。
セックスをするなら、毎回かならずコンドームをつけましょう。あなたから彼に「コンドームをつけて」といえる勇気もたいせつです。
Q)エッチなシーンを見ているとムラムラしてくるのはヘン?
A)セックスとは、異性どうし引き合う本能的な行為なので、セックスシーンを見たら女性だってムラムラしたり、セックスをしたいと思うこともあります。でもだからといって、ビデオや本などの性の情報を、うのみにするのは危険です。とくにアダルトビデオで描かれるものは愛のないセックスですし、女性のからだを単なるモノとして扱うものが多いのです。
Q)精液って飲んでも、顔にかけてもだいじょうぶ?
A)注意したいのは、男性が性感染症に感染しているとき。その場合、精液にはウイルスや細菌が含まれていますから、女性の口に口内炎や歯肉炎があった場合は感染する確率が高くなります。顔にかけられた場合、目の粘膜から感染しやすいといえます。
精液を飲まなくても、クラミジアや淋菌は、女性がペニスを口に入れるだけで感染します。実際、腟にクラミジアが見つかった女性の6割以上が、のどにもクラミジアが感染しているというデータもあります。男性が100%性感染症に感染していないという確信が持てないなら、やめておくことです。
Q)腟けいれんが起きたらどうするの?
A)腟けいれんとは、セックスの最中に想像を超えた衝撃を受けることで、腟がけいれんしてかたく締まることをいいます。セックスのとき緊張していたり、セックスをのぞかれて驚いたときに起こることも。腟けいれんが起きるとペニスが抜けなくなりますから、そんなときは、まずは落ち着いて、筋肉がゆるむのを待つことです。強引に抜こうとすると、かえって抜けなくなります。抜けないときははずかしがらずに救急車を呼びます。
Q)タンポンを使うと処女膜が破れるの?
A)処女膜とは、腟の入り口にある半月状の薄い粘膜のひだです。これは完全に腟の入り口をふさいでいるわけではなく、真ん中には人差し指1本ぐらいが入る穴があいています。処女膜は伸縮性があり、はげしい運動でまれに破れることはあるものの、タンポンを入れたぐらいでは破れません。セックスをすると破れますが、かならずしも出血するとはかぎりません。
Q)アナルセックスってしてもいいの?
A)アナルセックスとは、肛門にペニスを入れるセックスのことです。肛門は切れて出血しやすく、肛門の周囲には細かい血管が走っていて、ペニスを入れるとかんたんに切れてしまい、出血しやすいことなどから、性感染症に感染しやすい危険なセックスとして知られています。しかも、肛門の奥には便を出す直腸があり、本来、セックスをするための場所ではありません。アナルセックスを求める彼の気持ちは、愛情よりも興味本位でしょう。
Q)月経中ならセックスしても妊娠しないの?
A)答えは「ノー」です。月経中でも、終わりごろには妊娠する可能性があります。昔は精子の寿命は48時間などといわれていたため、月経中にセックスしても、つぎの排卵まで精子が生きていないので妊娠しない、といわれていましたが、これはとんでもない誤解です。
一度の射精で何億と放出される精子のなかには、1週間以上も生きているものがいて、いくら月経中のセックスでも、つぎの排卵が早まった場合は、十分に妊娠する可能性があります。
また、妊娠の問題以前に、月経中のセックスは、性感染症に感染するリスクも高いのです。エイズウイルスの場合、ウイルスがもっとも多くいるのは血液中です。絶対に避けましょう。
Q)彼がコンドームをいやがる。なんといえばいいの?
A)なぜ彼がコンドームをいやがるのか、まずその理由をきちんと聞いてみましょう。たいていは「めんどくさいから」「感度がにぶるから」というでしょう。あるいは「薄い膜を通してなんて、きみを感じたくない」なんて歯の浮くようなセリフをいうかもしれません。もし彼が妊娠のしくみ(基礎体温と妊娠のしくみ)や性感染症について知らないためにこんなことをいうのなら、あなたが教えてあげましょう。
コンドームをつけることで性感染症から身を守り、のぞまない妊娠を防ぐことができるということを説明して、「私のことを愛しているなら、コンドームで私を守って」と伝えましょう。それでも理解しない彼なら、つきあいは考え直すこと。心とからだに傷を負うのは女性自身だということを忘れないでください。
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