重症急性呼吸器症候群(SARS)(じゅうしょうきゅうせいこきゅうきしょうこうぐんさーず)

どんな病気?


 香港やベトナムで感染者が報告されてから、短期間で中国、カナダをはじめ、世界各地に広がった指定感染症(おもな感染症)です。

原因


 SARSウイルス(新型のコロナウイルス)の感染が原因で、おもに、くしゃみなどの飛沫や体液との接触による感染が推定されていますが、感染経路ははっきりとわかっていません。

症状


 潜伏期間は2~7日で、38度以上の急な発熱、痰をともなわないせきや呼吸困難が現れます。ほかに、頭痛、筋肉痛、倦怠感、発疹、下痢などをともなうこともあり、胸部X線写真を撮ると、肺炎の陰影がみられ、新型肺炎とも呼ばれます。多くは1週間で回復しますが、免疫力が低下している人などは重症化しやすいとされます。

治療


 根本的な治療法はなく、対症的な治療が行われます。ウイルスが確定したことから、ワクチンなどの予防法や治療法の開発が期待されています。

あなたへのひとこと


 手洗いやうがい、マスクの着用は一定の予防効果があるとされますが、緊急の用件でないかぎり流行地へいかないことが最大の予防です。流行地から帰国後に思いあたる症状が現れた場合は、市区町村などで、感染症対策設備を備えた医療機関を聞いて受診します。感染を広げないためにも、受診前にまず電話などで連絡してください。
 帰国後10日たって症状がでなければ、まず心配ありません。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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