子宮肉腫とは?(しきゅうにくしゅとは)

 子宮の悪性腫瘍の一つで、非常にまれな病気です。同じ悪性腫瘍でも、子宮頸がんや子宮体がん(子宮がん)は、それぞれ子宮の頸部や体部の表面の上皮細胞から発生しますが、子宮肉腫は、子宮の上皮細胞以外(非上皮)の細胞から発生します。とくに、子宮平滑筋(子宮の大部分を構成する筋肉)から生じる悪性腫瘍を平滑筋肉腫と呼びます。
 症状は子宮筋腫に似て、過多月経、不正出血、月経痛、下腹部のしこりなどがみられます。婦人科の腫瘍のなかではもっとも診断のむずかしい病気で、子宮筋腫と診断されて、手術時に判明することもあります。
 原因は不明。40~60歳代の人に多く発病する傾向があります。進行が速いうえに、がん細胞が血流によって運ばれ、肝臓や肺にも転移しやすいので、予後は不良です。
 治療では、子宮全摘術を行います。抗がん剤や放射線療法は、効果があまりみられません。

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