腟炎にならないために（ちつえんにならないために）

●きついガードルなどで締めつけない

　きついガードルなどをはいて下半身を締めつけると、通気性が悪くなり、外陰部や腟がむれて、かぶれやすくなります。とくに、腟カンジダ症（腟炎）の原因のカンジダは、カビの一種ですから高温多湿の環境を好みます。通気性の悪い下着をつけていると、腟炎を起こすきっかけになるので注意。
　ガードル以外でも、パンティストッキング、きついパンツなども、むれの原因になります。腟炎を起こしやすい人はパンティストッキングはやめてパンツ部分のないセパレートストッキングにしたり、できるだけゆったりしたファッションスタイルを心がけるなどくふうしましょう。

●ナプキンやおりものシートはまめに交換

　年々、生理用ナプキンは改良され、吸収性や通気性がよくなり、長時間使っても不快感を感じることが少なくなっていますが、半日以上も交換しないでいると、雑菌が繁殖して不衛生です。トイレにいくたびに取り替えましょう。
　おりものシートも、下着を汚さないというメリットはありますが、やはりまめに交換しないと、かえって不潔になります。

●下着は綿素材のものを

　ナイロンのような化繊の下着は、通気性や吸湿性が悪く、腟や外陰部がむれる一因になります。ファッション性はないかもしれませんが、からだのためには綿100％のショーツがベストです。
　また、毎日はき替えるのはもちろんですが、おりものが多いときは、できれば日中でも替えるようにしましょう。

●体力が落ちているときは要注意

　かぜなどの病気になったり、睡眠不足などでからだが疲れると、腟の自浄作用（腟の自浄作用とは）も弱まり、病原菌が侵入しやすくなったり、繁殖するきっかけにもなります。腟炎をくり返す人は、疲れをためないようにして、規則正しい生活を心がけましょう。

●石けんの使いすぎに注意

　外陰部を清潔に保つことは大事ですが、石けんで腟の中まで洗うようなことは、かえって腟の自浄作用を弱めます。同じ理由から、ビデの使いすぎも注意しましょう。