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夏、男の子に多い急性出血性膀胱炎。女の子に多い膀胱炎との違いは?

夏、男の子に多い急性出血性膀胱炎。女の子に多い膀胱炎との違いは?

急性出血性膀胱炎は夏に、そして男の子に多くみられる病気です。頻繁におしっこをしたがる、おしっこをしたときに痛みがあるのは膀胱炎と同じですが、真っ赤かコーヒー色の血尿が数日続くのが特徴です。ママは驚いてしまうかもしれませんが、水分を十分にとって、安静にしていれば治ります。

2019-06-21更新

浜辺で砂遊びをする男の子

急性出血性膀胱炎の原因と症状

急性出血性膀胱炎は、おもに夏かぜのアデノウイルスの感染によって起こる特殊な膀胱炎で、男の子に多発します。
頻尿や排尿痛を訴え、排尿の終わりに血尿がみられます。

子どもの尿道や尿管は短いため、細菌が侵入しやすく炎症を起こすことがよくあります。とくに、赤ちゃんや幼児は、すぐに膀胱や腎臓にまで炎症が広がりやすく、尿道炎や膀胱炎などと、炎症を起こしている部位で区別できず、尿路感染症と総称することもあります。

膀胱炎との違い

膀胱炎の多くは、大腸菌が尿道から膀胱に侵入して、炎症を起こします。また、膀胱炎は女の子のほうが多く発症します。
頻尿と排尿痛があるのは膀胱炎と同じですが、急性出血性膀胱炎は、真っ赤かコーヒー色の血尿が4日ほど続くことが特徴です。

急性出血性膀胱炎の治療

急性出血性膀胱炎は、強い血尿がみられるため、重症感がありますが、特別な治療は必要ありません。
水分を十分にとって、安静にしているだけで自然に治ります。

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この記事を監修いただいた先生

加部 一彦先生(埼玉医科大学総合医療センター新生児科 教授・小児科医)


埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。

加部 一彦先生のページ(ベビカム相談室)
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