【ベビカム相談室】赤ちゃんの乳児湿疹…かゆみがある時の対処法は？

「赤ちゃんの乳児湿疹」に関するお悩み

小さい赤ちゃんの肌トラブルは、原因がわからず、対処法に悩んでしまうパパママも多いよう。今回の相談者（28歳女性）もその1人。

「生後1ヶ月頃から乳児湿疹やあせもが顔や頭や首周りにでき始めました。1ヶ月健診の時に相談しましたが、脂漏性湿疹やニキビが混ざったもので正常な範囲と言われ、洗浄と保湿でようすを見ています。最近頻繁に右目のまぶたを擦ったり、後頭部を掻きむしったりするようになりました。乳児湿疹の影響でかゆいのでしょうか？それとも癖や手遊びのひとつなのでしょうか？」とのこと。

乳児湿疹の症状やホームケアの方法について、小児科医に聞きました。

加部一彦先生（埼玉医科大学総合医療センター新生児科 教授・小児科医）のアドバイスは…

加部先生によると、乳児湿疹は新生児から1歳までの赤ちゃんにできる湿疹をまとめて呼んだものだそう。「この時期の赤ちゃんは顔面を中心に湿疹ができやすいですが、中にはアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎、あせもなどと見分けるのが難しいことや原因がわからないことも多いため、それらをまとめて乳児湿疹と呼んでいるのです」と話します。

相談者が気にしている、赤ちゃんがまぶたや後頭部をよく擦っていることについては、「（1ヶ月健診で診断された）『新生児にきび』や『乳児脂漏性湿疹』は、かゆみはあまりないとされますが、乳児湿疹の中には、ただれてジュクジュクしたり、かゆみを伴ったりするものもあります。また、あせもや接触性皮膚炎でも、かゆみのある炎症が起きます」とのこと。乳児湿疹や他の皮膚トラブルにより、かゆみが起こっている可能性があるようです。

加部先生いわく、これらの肌トラブルは特に薬で治療しなくても、汗をかいたらこまめに拭き取り清潔にしていれば、3〜4週間で自然に治ることが多いそう。「かゆみで皮膚をかき壊すことがないよう、赤ちゃんの爪をいつも短く切っておくなどの対策をし、ひどく膿んでジュクジュクしていたり、かゆみのために泣いたり機嫌が悪かったりするときは再度病院を受診してください」とアドバイスします。

回答では、「新生児にきび」や「乳児脂漏性湿疹」の特徴や入浴時のケア方法を紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。

▼詳しくはこちら
Q.乳児湿疹についての質問です。1ヶ月１週間の乳児です