
年長の子どもには、「見て」「聞いて」「さわって」、子どものようすをチェックしましょう。
年長児になると、自分の体調を親に伝えられるようになります。子どものようすがいつもとちがうと感じたときには、どこがどんなふうに具合が悪いのか、痛むのかなどを、できるだけ具体的に聞いてあげましょう。
ただ、このころになると知恵がついてくるので、親に甘えたいときは必要以上にオーバーに痛みを訴えたり、反対に遊びたいときは、熱があって苦しくても、「だいじょうぶ」ということがあります。
子どもの話を聞く一方で、親自身の目でも子どものようすを観察して、病気の緊急性を判断してください。
「食べる」「寝る」「遊ぶ」が観察のポイント
子どものようすを観察するときには、ふだんと同じように、①食欲があるか、②よく遊べるか、③よく眠れるか、④顔色はどうか、といった全身状態のよし悪しがポイントになります。
また、たとえば子どもの顔が赤いようなら、熱がないかどうか子どもの体をさわって確認することも大切です。
全身状態がよくて、いつもどおりの生活が送れるようなら、多少の症状があってもさほど心配はいりません。
しかし、食べられなかったり、眠れないなど、ふだんできることができないときには、なるべく早く受診してください。
子どもの顔色が悪くぐったりしているなど、全身状態がとても悪い場合は、ただちに受診が必要です。
全身状態が悪い
①食欲がなく、好物にも手をださない。食べても飲んでもすぐに吐いてしまう。
②ふだんにくらべて顔色が悪い。表情に活気がなく、目もトロンとしている。
③苦痛や不快感から安眠できない。寝ついてもすぐ起きて苦痛を訴える。
④だるそうにしていて、すぐに自分から体を横たえて、ゴロゴロ寝たがる。
⑤はっきりとした痛みを訴えている。また症状がしだいに強くなったり、あらたな症状が加わってきた場合。
ただちに病院へ
①高熱が続いてぐったりしている。
②けいれんを起こし、けいれんが5分以上続いている。
③ぐったりしていて、名前を呼んでもすぐに反応しないなど、意識障害を起こしている。
④息づかいが苦しそう、呼吸が浅くなったり深くなったり不規則であるなど、呼吸の状態がいつもとちがう。
⑤顔色が悪く、唇や爪が紫色になってチアノーゼを起こしている。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。