咀嚼(かむこと)は健康に直結しています
しっかりかむことは、健康の第一歩です。なぜなら、①食品を細かくくだくことによって消化を助ける、②唾液の分泌を活発にし、口の中をきれいにする、③あごを発達させ、歯ならびや顔の形をととのえる、④脳を刺激し頭のはたらきをよくすると同時に、精神も安定させる、⑤過食を防ぐなど、歯と体全体に深く関係しているからです。
咀嚼は「学習」することで身につきます
赤ちゃんがおっぱいを吸うのは、本能的な反射によるものです。しかし、咀嚼は生まれながらにもっている能力ではなく、学習することではじめて身につくものなのです。
咀嚼力を身につけるためには、離乳食のすすめ方が重要なポイントになります。発育に合わせて、やわらかいものから、徐々にかたいものへ順を追って食べさせないと、咀嚼力が身につかないばかりか、唇や舌をうまく使うことができず、舌をつき出してものを飲み込むような、悪い飲み込みパターンを覚えてしまう危険もあります。これは、将来の不正咬合(「不正咬合」)にもつながりますから、気をつけましょう。
図「食べ物の飲み込み方」
かむ力を育てる根菜類・乾物
かむ力をつけるためにおすすめしたいのが、根菜類や乾物です。これらの食品には食物繊維が多く含まれています。食物繊維はかむ力をつけると同時に、歯の汚れをとってきれいにするはたらきもあります。
ただし、あまり早いうちから繊維質の多い食品を与えるのは避けます。
3歳をすぎて歯が生えそろったら、こうした食品を食事にとり入れるようにしましょう。
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