歯+食べ物+むし歯菌+時間の経過=むし歯!
むし歯は、歯(質や形)、むし歯菌(おもにミュータンス菌)、食べ物、時間の経過の、4つの条件がそろったときに発生します。
口の中に食べ物のかすが残っていると、むし歯菌は、その糖分を分解してねばねばした物質をつくり、歯の表面に張りつきます。これが歯垢(プラーク)です。
歯垢はむし歯菌のかたまりのようなもので、時間の経過によって歯をとかす酸をつくりだします。歯の表面のエナメル質は、体の中でもっともかたい部分ですが、この酸にはとけてしまいます。これがむし歯のはじまりです。
酸が歯をとかしはじめる時間は、食後わずか数分といわれていますが、口の中では常に唾液が汚れを洗い流しているので、実生活では、歯垢が形成される食後8時間以内に(1日最低2回)、正しい歯みがきをすれば、むし歯を防ぐことができます(「むし歯を防ぐ歯みがきのコツ」)。
図「むし歯の原因」
むし歯菌(ミュータンス菌)は親から子へうつりやすい
赤ちゃんの体には、産道をとおるときや、呼吸をしたり、おっぱいを飲むことによって、さまざまな菌が体の中に侵入し、定着していきます。
口の中にも大腸菌やむし歯の原因になるミュータンス菌をはじめ、多くの菌が入ってきます。ミュータンス菌は、口の中に入ってきても、歯が生えないうちは定着しません。歯を住みかとする細菌だからです。ところが、歯が生えてから、砂糖を多く含む食品をとっていると、少ない菌でも定着してしまいます。
ミュータンス菌は、食事の世話をするときなど、唾液をとおして子どもに感染します。親から子への感染は、完全に防げるものではありませんが、親の口の中の清潔も心がけましょう。
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