★2歳半の男児。泥や道に落ちているものを食べようとします
手にふれたものをなんでも口に入れて確かめる時期をすぎても、食べられそうにない、いろいろなものを平気で口に入れてしまう「異食」。これは、不安やストレスが加わって起こることが多いといわれています。親子関係を見つめ直すことが必要でしょう。症状が続く場合は、情緒の障害(「心の病気」)や、ときには貧血(「赤血球の病気(貧血)」)などの病気が背景にあることもあります。いずれにしても、専門医に相談します。★2歳の女児。左利きのようですが、いまから直したほうがいい?
利き手が決まってくるのは、だいたい3〜5歳ですから、まだ利き手の決まっていないこの時期に、むりに矯正する必要はないでしょう。左手を使ってうまくいっているのに、右手を使うことを強制しては、子どもはイライラしてストレスがたまってしまいます。
現在は、小学校でも左利きを矯正することはありません。左利きをなおすなら、子どもが自分の意思で、右手も使えるようになりたいと思ったときがよいでしょう。ただし、せっかく使える左手を使わなくなってしまうのはもったいないと思いませんか? 両方使えるととても便利なはずです。
★3歳半の男児ですが、このごろよくどもります
(「小児期発症流暢症(吃音)」)このころの子どもは、話したい気持ちでいっぱいなのに、スムーズに言葉がでなかったり、発音がじょうずにできなかったりしてどもってしまうことがよくあります。また、頭の中にいろいろな言葉やイメージがあふれ、早くしゃべりたいとあせるあまり、どもることもあります。言葉の発達の1つの過程と考え、おおらかな気持ちで見守りましょう。お母さんが気にしていい直させたりすると、かえってひどくなったり、子どもも自信をなくして話すことが嫌いになってしまいます。
★テレビが大好きなのが心配
図「無題」
現代の生活では、子どもにテレビをいっさい見せないというのもむずかしいこと。見せるときはつぎのような点に気をつけましょう。
よい番組を選ぶ
どの番組を見るか、お母さんが選び、子どもといっしょにふたりで共感しながら見ましょう。見る時間を決める
長くても1日1時間ぐらいにし、子どもと約束します。ほかの楽しみも与える
テレビばかり見ている状態はよくありません。幼児期は本来、外で遊ぶのが大好きなはずですし、自然です。ほかの楽しみをたくさん与えてあげましょう。★幼稚園の3年保育に入れましたが、毎朝、泣いていやがります
図「無題」
入園当初、泣く子はめずらしくありませんが、せいぜい1週間くらいのこと。それも、朝、お母さんとの別れぎわは大泣きしても、あとはケロッとして遊んでいる子も多いようです。それでも、なかには1日じゅう泣いている、1か月たっても泣いているという子もいます。そういう場合は、保育者からすこしのあいだ、お母さんも保育室にいっしょにいるよう、求められるかもしれません。そんなときは、しばらくは幼稚園についていき、子どもが安心してすごせるようになったら、徐々に姿を消すようにするとよいでしょう(「幼稚園にいきたくない」)。
★4歳の男児。気がつくとおちんちんをいじっています
幼児から小学校低学年くらいの子どもで、性器をいじる子はめずらしくありません。単なる遊びで、性器いじり(「自慰」)そのものは、体や心の発達に害があるわけではないので、放っておいてもよいのですが、手もちぶさたや退屈、不安をまぎらわす手段であることが多いのは問題です。親が遊び相手になったり、ふだんの遊びを活発にしたりして、別のほうに関心をそらし、性器いじりを忘れさせるとよいでしょう。
強くしかってやめさせるのはよくありません。かえって意地になり、親に隠れて続けたり、性に対する罪悪感をもたせてしまうことがあるからです。
★5歳の女児。夜中に急に起きて歩きまわったり、大声をだします
これは、睡眠時驚愕症(「睡眠時驚愕症(夜驚症)・睡眠時遊行症(夢遊症)」)といわれる子ども特有の一種の恐怖反応です。睡眠パターンが大人に近づく3〜6歳くらいの子どもに多くみられます。起こそうとしても目覚めず、呼ばれたら返事をしたりするのに、本人には歩きまわった記憶はありません。
原因としては、体調の不良や、心配ごとなど昼間のストレスが発散できず、十分リラックスした眠りにならないことが考えられます。
まわりはびっくりしてしまいますが、そう心配することではありません。たまに起こるくらいなら、思春期ごろまでには自然におさまります。
ひんぱんに起こったり、長期間続くようなら、生活の中に不安や恐怖、緊張を呼び起こすものがないか、子どもに心配ごとや悩みごとがないかなどを親がよく観察し、できるだけそれを取り除いてやることが大切です。さらに生活全体をゆったりとしたリズムにしていくことも考えましょう。寝る前にこわい話や、神経を興奮させるような遊びはひかえる心づかいも必要です。
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