副甲状腺機能低下症(ふくこうじょうせんきのうていかしょう)

どんな病気?


副甲状腺ホルモンの分泌が低下して、血液中のカルシウムが減り、リンがふえる病気です。

症状


血中のカルシウム濃度が低下するために、神経や筋肉の興奮を引き起こします。典型的な症状はテタニー発作といわれる痛みをともなった強直性の筋肉けいれんです。両手指・両足のこわばりやしびれ、顔のひきつれが起きたり、全身がけいれんして、てんかん(「てんかん」)とまちがわれる症状を起こすこともあります。イライラ、ふきげん、情緒不安定といった症状も現れます。

原因


甲状腺の手術などで副甲状腺がなくなり、ホルモンが分泌されなくなる(術後)、原因がわからないのに分泌量が減少する(特発性)、骨や腎臓などに異常があってホルモンが正常にはたらかない(偽性)などがあります。偽性副甲状腺機能低下症は、遺伝によって起こると考えられています。

検査と診断


上腕を圧迫して血流を悪くしたとき、3分以内に手の指のしびれやこわばりが現れれば、この病気を疑います。血液検査でカルシウム濃度が低く、リン濃度が高ければ確定的です。血中の副甲状腺ホルモン値は、特発性では低く、偽性では高くなります。

治療


活性型ビタミンD剤を内服します。いっしょにカルシウム剤を内服する場合もあります。
 薬は分泌されないホルモンを補充するものですから、生涯にわたって服用しますが、飲み続ければ健康な人と同様の日常生活が送れます。

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