親の愛情が極端に不足すると、子どもは低身長になります(おやのあいじょうがきょくたんにふそくするとこどもはていしんちょうになります)

 低身長の原因は、成長ホルモンの分泌異常以外にも①甲状腺ホルモン異常(「甲状腺機能低下症」)、②染色体異常(「ダウン症候群」「ターナー症候群」)、③骨の病気(軟骨無形成症=「全身の骨の形成障害の病気」)、④慢性腎不全による低身長、⑤臓器(心臓、消化器など)の病気、⑥代謝異常(糖原病=「糖原病Ⅰ型」)、⑦家族・社会的原因(愛情遮断性低身長症、栄養障害など)、⑧体質的なもの(家族性低身長など)と、数多くあります。
 もっとも多いのは⑧の体質的なもので、低身長の原因の約3分の2を占めます。病気ではないのですが、劣等感をもつ子もいるので、心理的サポートが必要になる場合もあります。
図「無題」
 近年問題になっているのは愛情遮断性低身長症です。これは親の子どもへの愛情が極端に不足することで子どもに心理的ストレスがたまり、成長ホルモン分泌もおさえられ、成長が止まる病気です。ストレスを取り除き、栄養バランスのいい食事を与え、成長ホルモンの分泌をうながします。親が子に愛情をもてるようになるために、専門医によるカウンセリングも必要です。
 なお、軟骨無形成症、慢性腎不全性低身長症、ターナー症候群は、ホルモン治療が保険適用になります。

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