日本脳炎(にほんのうえん)

どんな病気?


蚊の一種のコガタアカイエカに刺されて感染し、脳がおかされます。日本では予防接種で患者数は激減しました。

症状


頭痛、発熱、嘔吐がみられ、ときに下痢や腹痛を起こします。最初は夏かぜと思っていると、ひきつけを起こしたり、意識障害が現れ、昏睡状態におちいることもあります。
 約3分の1は死亡しますが、生存しても、知能障害や運動機能障害などが後遺症として残ることが多い病気です。

原因


日本脳炎ウイルスはブタによって増幅され、ブタの血を吸ったコガタアカイエカがウイルスを人に運びます。

治療


特別な治療法はありません。高熱やけいれん、脳浮腫などに薬剤で対処します。

予防


日本では予防接種や、環境の整備により、コガタアカイエカが減ったため、患者数は減っています。
 しかし、この蚊はアジア地域に生息しており、各地で脳炎を起こしています。海外の流行地にでかけるときは、まだ感染のおそれがあると思わなくてはなりません。
表「予防接種のスケジュール表」

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