どんな病気?
生後、自然に閉じるはずの動脈管が閉じていない状態で、大動脈から肺動脈に血液が流れ込んでしまうため、呼吸困難におちいります。
原因
動脈管は大動脈と肺動脈のあいだにあるバイパスで、肺呼吸をしていない胎内では開いており、出生後、肺に血液が流れはじめ、肺呼吸がはじまると自然に閉じます。ところが早期産で生まれると閉じる準備ができていないため、生後も開いたままのことがよくあります。とくに在胎28週未満の赤ちゃんによく起こります。
なお、正期産で生まれた赤ちゃんにも動脈管開存はありますが、これは先天性の疾患であり、早期産で生まれた場合の未熟性とは異なります。
治療
インドメタシンなどの薬剤を投与するだけで、約9割は完治します。副作用などで薬を使えない場合は、動脈管を閉じる外科手術をします(「動脈管開存(心臓)」)。
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