日常生活でのアレルギー対策（にちじょうせいかつでのあれるぎーたいさく）

　アトピー性皮膚炎の原因になるアレルゲンをできるだけ減らすことが、病気の症状の改善につながります。

●そうじ

　毎日そうじ機をかけます。そうじ機はダニ用のフィルター付きのものがお勧め。家具の上のほこりは、しぼったぞうきんでふき取ります。窓を大きくあけて、そうじ機の排気口は外に向けます。
　エアコンのフィルターのそうじや、カーテンの洗濯も定期的にしましょう。
　室内の床は、フローリングが理想的。
　そうじ中やその直後は、ほこりに混じってダニやダニの死骸が舞っているので、しばらく部屋に入らないほうがいいでしょう。

●室内の換気

　ダニ類にとって快適な環境は温度25度前後、湿度75％前後です。とくに機密性の高いマンションではこまめに窓をあけて風通しをよくします。押し入れ、浴室、台所も通気に注意します。冬場の結露も換気をよくして防ぐようにしましょう。

●家具やおもちゃ

　布製のソファーやぬいぐるみには、大量のダニがいます。避けたほうがよいでしょう。家具も減らして、そうじをしやすくしたり、室内の飾りもひかえて、ほこりがたまらないようにします。

●ペットや観葉植物

　イヌ、ネコ、小鳥などのフケや毛が抜け落ちてアレルゲンになります。飼わないように。羊毛・羽毛布団も避けます。観葉植物はダニの餌になるカビが繁殖しやすいので室内に置かないこと。

●衣類や寝具

　下着や衣類を選ぶときは、ゴワゴワする素材や吸湿性の悪いものは、皮膚を刺激してかぶれの原因になるので避けましょう。ソフトな木綿製が最適。下着や衣服の袖口、靴下などのゴムがきつすぎるのも皮膚を刺激するので要注意です。
　また寝具はダニのかっこうのすみか。まめに日干しをしたり、防ダニ布団やシーツを使用するのもいいでしょう。そうじ機につける布団専用ノズルの利用も効果的です。