内耳炎(ないじえん)

どんな病気?


 内耳に、細菌あるいはウイルスの感染によって炎症が起きたものです。難聴、耳鳴り(耳鳴りの原因は不明)、めまいをともなうこともあります。
 難聴は、突然聞こえなくなるものから、徐々に聞こえなくなるものまであり、難聴の程度も日常生活に支障のないものから、まったく聞こえない状態までさまざまです。
 めまいも回転性のものや非回転性のもの(回転性のめまいと非回転性のめまい)、持続性のものや発作性のものなどいろいろあります。しかし、めまいは一過性のもので、多くは自然に回復します。

原因


 中耳炎(急性中耳炎(急性化膿性中耳炎))から、直接内耳に感染が波及する場合がもっとも多く、慢性中耳炎や急性中耳炎などが原因となります。
 また、血流によって感染する場合もあり、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、はしか、風疹、梅毒などのウイルスが内耳炎の発症に関係します。

治療


 抗菌剤で炎症の治療を行い、機能回復のために、血流改善剤やビタミン剤、副腎皮質ホルモン剤などを使って治療します。
 急性の病気から起こった内耳炎の難聴は回復することもありますが、慢性の病気や、感染症からのものは治りにくく、耳が聞こえなくなる危険性も高いようです。
 はしかから起こった内耳炎の難聴は両側の耳に起こることが多く、しかも難聴の程度も高く回復がのぞめません。そのほかの感染症からのものは、ほとんど片側の耳に起こります。

あなたへのひとこと


 中耳炎から内耳炎になるケースがもっとも多いので、注意します。慢性の中耳炎は、きちんと治しておきましょう。
 妊娠4か月までの母体が風疹にかかると、子どもに難聴、白内障、心疾患などの先天的な異常をきたすことがあります。妊娠前にかならず風疹の予防注射を受けておきましょう。

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