どんな病気?
大きく分けて、外耳、中耳に原因があって音の聞こえが悪くなるものを伝音難聴、内耳や聴神経・脳に原因があるものを感音難聴といいます。それぞれ原因となる病気があり、伝音難聴の場合は耳管狭窄症、鼓膜裂傷など。感音難聴の場合は、老人性難聴、突発性難聴などがあります。二つが混ざり合った混合難聴もあります。
老人性難聴
症状
老化現象の一つとして起きる進行性の聴力障害です。音は聞こえているが、ことばとして聞き取りにくくなるのが特徴です。聞きまちがいや聞き返しが多いなどの障害として現れます。
治療
決め手となる治療法はありません。難聴を自覚した時点で、なるべく早く補聴器を利用しましょう。
突発性難聴
症状
なんのきっかけもなしに突発的に聞こえが悪くなるもので、片側の耳に起こることが多いようです。耳鳴りや耳がふさがった感じをともない、患者さんの約4割にグルグル回る回転性のめまい(回転性のめまいと非回転性のめまい)を感じる症状がみられます。
内耳の循環障害やウイルス感染などが原因ではないかといわれていますが、まだはっきりしていません。
治療
確立された治療法はまだありませんが、副腎皮質ホルモン剤や循環・血流改善剤、ビタミン製剤などが用いられます。発症後、早く治療しないと聴力の回復がむずかしくなるので、急いで受診します。
心因性難聴
症状
実際には音が聞こえているのに、難聴を訴える病気で、めまいや耳鳴りをともなうこともあります。8~10歳を中心として、女の子に多くみられます。両側の耳の場合と片側だけの場合があります。
治療
耳には異常がないことを確認したら、精神的な背景を調べ、原因となった問題を解決することがたいせつです。精神科でのカウンセリングが必要なこともあります。
騒音性難聴
症状
コンサートなどで大きな音を聞くと一時的に耳鳴りや難聴が起きますが、それが治らなくなった状態です。
ものすごい騒音のなかで、長時間仕事をしている人に多くみられます。最近では、ヘッドホンによる難聴(ヘッドホン難聴)も報告されています。
治療
難聴になった直後には、ビタミン製剤や循環改善剤を使用しますが、聴力の回復はなかなかむずかしく、予防がもっともたいせつです。
あなたへのひとこと
騒音の出る職場では耳栓を使用し、定期的に検査を受けましょう。ヘッドホンは適正な音量で聴き、ときどき耳を休ませることも大事です。
難聴についてもっと知る
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