どんな病気?
発音の障害である構音障害と、言語中枢の障害である失語症があります。
構音障害
症状
唇、舌などの発語器官の形の異常で起きるものを「器質的構音障害」といいます。口蓋裂や、口腔・咽頭がん切除後の発語器官の変形などが原因です。
異常がないのに正常な発達段階をとらず、成長しても治らない発音の誤りを、「機能的構音障害」といい、子どもに多くみられます。
言葉の内容や理解に異常はないけれど、ろれつが回らない場合は「運動障害性構音障害」といいます。脳血管疾患や脳の外傷、腫瘍などによるものや、パーキンソン病、重症筋無力症などの病気によるものがあります。
治療
器質的構音障害では手術や装具による治療を、機能的構音障害では発語器官の形態・運動・聴力・言語発達などの検査をします。運動障害性構音障害では、原因となっている病気の治療が基本となります。いずれの場合も言語聴覚士による訓練が必要です。
言語聴覚士は、耳鼻咽喉科、脳神経科、リハビリテーション科、形成外科などに所属し、言語障害、聴覚障害、嚥下障害(嚥下障害は、のどの機能の低下から)などの機能回復訓練を行います。
失語症
症状
出血や梗塞などによる脳血管の疾患や、外傷や腫瘍によって、大脳の言語中枢がある左脳の前頭葉から側頭葉が障害されることで、ことばが理解できない、思い浮かばない、しゃべれないといった症状が現れます。
治療
脳神経外科、神経内科で原因となっている病気の診断と治療方針を決め、治療と並行して、なるべく早く、リハビリを開始する必要があります。
あなたへのひとこと
専門医や言語聴覚士の指導のもとで、根気よくリハビリをつづけることがたいせつです。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。