口唇裂・口蓋裂(こうしんれつこうがいれつ)

どんな病気?


 口唇裂は上唇が裂けた状態、口蓋裂は口の中の天井部分である口蓋が裂けた状態をいいます。それぞれ単独の場合と、両方を合併した口唇口蓋裂になる場合があります。口唇裂と口蓋裂は600人に1人と、からだの表面の先天異常としてはもっとも多いものです。治療は長期にわたり、小児科、耳鼻科、矯正歯科、言語聴覚士などと連携して行います。

治療


 口唇裂は、生後3か月ごろ裂を閉じる手術をします。これより早く生後2、3週間で行う医師もいますが、組織が小さいため、高度なテクニックが必要なうえに危険性も高くなります。体重が6kg前後になる生後3か月ごろが適切な時期だと考えられます。
 口蓋裂は、生後すぐに哺乳とあごの発育を助けるため、「ホッツ口蓋床」という装置を挿入します。裂をふさぐ手術は生後1歳半ごろに行います。ことばを話しはじめるこの時期に、機能を整えておくためです。
 口唇、口蓋の形成手術後、症状に応じて咽頭弁形成術、鼻の変形を治す手術、歯列矯正、顎矯正手術などを行いますが、治療には10数年かかります。

あなたへのひとこと


 子どものころに受けた手術の傷あとやゆがみが気になる成人女性も、現在の技術で再手術するとたいへんきれいになります。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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