0期
●進行段階(手術前の診断)
・乳がんが乳管や小葉の中にとどまっている段階で、非常に早期のがん(非浸潤がん)。
●治療法
・乳房温存手術または全乳房切除術(がんのできた側の乳房を全部切除するが、わきの下のリンパ節は切除しない)。
・リンパ節は切除しない。
・ホルモン療法や化学療法は行わない。
・5年生存率→100%、10年生存率→95~97%
I 期
●進行段階(手術前の診断)
・しこりの大きさが2cm以下。わきの下のリンパ節に転移なし。早期乳がん。
●治療法
・乳房温存手術または胸筋温存乳房切除術。
・術後ホルモン療法や化学療法を行うことがある。
・5年生存率→92~98%、10年生存率→85~92%
II A期
●進行段階(手術前の診断)
・しこりの大きさが2cm以上で、わきの下のリンパ節への転移あり(ただし、さわると動くしこり)。
・しこりの大きさが2.1~5cmで、わきの下のリンパ節に転移なし。
●治療法
・乳房温存手術または胸筋温存乳房切除術。
・ホルモン療法や化学療法を行う。
II B期
●進行段階(手術前の診断)
・しこりの大きさが2.1~5cmで、わきの下のリンパ節への転移あり(ただし、さわると動くしこり)。
・しこりの大きさが5.1cm以上で、わきの下のリンパ節に転移なし。
●治療法
・胸筋温存乳房切除術。
・ホルモン療法や化学療法を行う。
III A期
●進行段階(手術前の診断)
・しこりの大きさが5.1cm以上で、わきの下のリンパ節に転移あり(ただし、さわると動くしこり)。
・しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節への転移あり(さわっても動かないしこり)。
●治療法
・胸筋温存または胸筋合併乳房切除術。
・化学療法、ホルモン療法、放射線治療などを行う。
III B期
●進行段階(手術前の診断)
・しこりの大きさにかかわらず、しこりが肋骨や肋骨のあいだの筋肉に広がっているか、皮膚が発赤し、むくんだり、皮膚にしこりが浸潤して、潰瘍をつくっている。
・しこりの大きさにかかわらず、鎖骨上あるいは胸骨周辺のリンパ節への転移あり。
●治療法
・胸筋温存または胸筋合併乳房切除術。まれに、拡大乳房切除術(鎖骨上あるいは胸骨周囲のリンパ節の切除を含めた胸筋合併乳房切除術(乳がんの「治療(外科手術)」を参照)のこと)を行うこともある。
・術前後に化学療法、ホルモン療法、放射線治療などを行う。
・手術せず、化学療法、ホルモン療法、放射線治療などだけで治療する場合がある。
IV 期
●進行段階(手術前の診断)
・ほかの臓器に転移している段階。骨、肺、肝臓、脳などに転移することがある。
●治療法
・治療の中心は化学療法、ホルモン療法、放射線治療。
・5年生存率→10~25%、10年生存率→2~16%
◆5年(10年)生存率=がんの治療後5年(10年)をへて、生存している割合を示します。
◆治療法についての詳しい説明は、乳がんの「治療法」を参照してください。
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