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『コロナ禍で安心して育児をするためのアクションを考えるフォーラム』 開催レポート

ベビカムでは3月22日に産婦人科医、精神科医、助産師といった有識者をパネリストに招き、『コロナ禍で安心して育児をするためのアクションを考えるフォーラム』をオンラインで開催しました。妊婦さんや子育て中のママ、その家族の置かれた現状を知り、「自分たちにできること」を話し合う貴重な機会となりました。

2021-03-31更新

コロナ禍での子育て

3月22日に開催した『コロナ禍で安心して育児をするためのアクションを考えるフォーラム』 では、助産師で聖母病院看護部長の山本智美さんを座長に迎え、さまざまな専門家の方々にお話しいただきました。

今回は、フォーラムを開催して分かった、妊婦さんやママたちのリアルな現状と「コロナ禍の中で育児をしていくために必要なアクション」についてレポートいたします。

コロナ禍で制限された「家族のサポート」

最初にお話しいただいたのは、産婦人科医で横浜市立大学附属市民総合医療センターの小畑 聡一朗先生。
小畑先生によると、「ストレス度の高い妊婦さんが増えた背景には、コロナによって制限されてしまった家族のサポートがある」とのこと。

これまでは、両親学級や健診の付き添いなどで、パートナーや家族が妊婦さんの状況を理解することができました。しかし、コロナによってこのような機会が制限されたことで、妊婦さんや産後のママたちが知らぬ間に孤独に陥ってしまうのです。

また、2020年9月時点では、約30%の妊婦さんが里帰り出産を断念したということもわかっており、こうした状況がママたちにますます孤独感を与えてしまったと言えるでしょう。

いまは誰もが不安を感じるとき

精神科医で「北村メンタルヘルス 学術振興財団代表理事」の北村俊則先生は、「誰だって不安になったり、ストレスを感じると落ち込むでしょう。そういったタイミングで精神科に行くと、うつ病と診断される場合がある。医者だから病名をつけないといけないんですよ」と話します。

しかし、出産や育児による不安や孤独を解決するには、一般的な投薬治療ではなく、話を聞いてもらったり具体的なサポートを得ることで解消されることがほとんどだそう。

助産師で「訪問看護ステーション co-co-ro」管理者の山岸 由紀子さんは、「頼れる存在がいると知っていること自体が、ストレスをやわらげてくれるんです。できれば出産前に、自治体の産後ケアや家事支援、ヘルパー派遣といった相談先を調べておきましょう」と言います。

自分の正直な気持ちを、パートナーや家族、産婦人科医、助産師、行政の子育て支援課などに聞いてもらうことが何よりも大切です。
周りに頼れる存在がいても、自ら「無人島」での育児を招いているママも多いのだとか。ぜひ、不安を口にすることから始めてみてくださいね。

オンラインで育むゆるやかなつながり

パートナーや家族、自治体といった頼れる先を探すとともに、オンラインでのつながりを築いておくことも大切です。

ベビカムでは、2020年3月以降、「オンライン ベビカム両親学級」やオンラインお茶会「ベビカム Mama Tea Break」を運営してきました。不安を解消するための情報提供のみならず、人とのつながりを提供する機会として利用されています。

毎日少しでも人と交流する時間を得ることで、ママの休息や日々の楽しみにつながります。同じ境遇のママたちと出会うことで、「自分だけじゃないんだ」と勇気をもらえたという声もありました。

不安な時こそ「一人ではない」ことを思い出して

今回登壇した専門家の皆さんが口をそろえて言っていたことは、「一人で頑張らずに、人に頼りましょう」ということ。

育児では、ママだけでなく、パパも不安になることがあります。夫婦でお互いの本音を正直に語り合い、認め、必要な助けは求める。もちろん、パートナーだけでなく、家族や自治体、助産師など頼れる人には頼りましょう。

「一人でやらなきゃ」と抱え込まずに、どんどん頼ること。これがコロナ禍の出産・育児で忘れてはならないことなのかもしれません。

ベビカムでは、これからもママたちの本音やニーズをいち早くキャッチして、必要なサービスを提供していきます。

当日の動画はこちら▼

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