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【医師監修】妊娠中も歯科治療は受けられる?-妊婦さんの歯科Q&A-

口腔環境の悪化などが原因で、妊婦さんはむし歯や歯周病になりやすいものですが、妊娠中にいつまで歯科治療ができるのかが心配です。麻酔やレントゲンは赤ちゃんへの影響はないのでしょうか?妊婦さんが歯科治療を受ける際の注意点についてご紹介します。

2019-11-20更新

妊婦さんはむし歯治療受けられる?

妊娠中の歯科治療はいつまでできる?受診時の注意点は?

妊娠中は、ホルモンバランスの乱れなどから、むし歯や歯周病になりやすいと言われています。普段以上に予防に気をつけることはもちろん、万が一むし歯や歯周病になってしまった場合には、早産や低体重児出産のリスクを避けるためにも、早めの治療が大切です。

妊婦さんの歯科治療におすすめの時期は、一般的に安定期と呼ばれる妊娠中期(妊娠5ヶ月〜7ヶ月)です。つわりで気分が悪くなりやすい妊娠初期や、仰向けになるとおなかが張る可能性がある妊娠後期はなるべく避けましょう。

妊娠中の歯科治療の注意点は、妊娠していることを必ず歯科医師に伝えること。できるだけ楽な姿勢で治療を受け、体調や気分が悪くなったら遠慮なく伝えるようにしてください。歯科治療後に異変を感じた場合にもすぐ産科を受診できるよう、必ず母子健康手帳(母子手帳)は持参しましょう。

妊婦さんが受けるレントゲンや麻酔の赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に歯科治療を行う際、最も気になるのがレントゲンや麻酔による赤ちゃんへの影響ではないでしょうか。治療の安全性についてみていきましょう。

▼レントゲン(エックス線撮影)
歯科治療で通常使用されるエックス線の放射線量はごくわずかです。おなかの赤ちゃんへの影響はほとんどありませんが、妊娠していることを伝えて防護用エプロンを着用すると、さらに安心です。

▼麻酔
通常の歯科治療に用いられるのは局所麻酔で、使用量もわずかなので、赤ちゃんに麻酔の成分が届くことはありません。そのため、妊娠中も麻酔の使用は基本的に問題ありませんが、妊娠中であることを歯科医師にきちんと伝え相談しましょう。

▼薬の服用
妊婦であることを告げれば、妊娠中でも安全に使用できる薬剤を選んでもらえます。ただし、妊娠初期に受診した場合は、できれば薬物の服用を避けたいところです。妊娠中の薬剤の使用に不安や心配がある場合は、歯科医師や産科の主治医に相談しましょう。

このように、時期や内容を気をつければ、妊娠中の歯科治療は可能です。むし歯や歯周病など気になる症状がある妊婦さんは、我慢せず早めに歯科医を受診するようにしてください。

参考:テーマパーク8020(日本歯科医師会)

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 この記事をご監修頂いた先生

小川隆介先生(後楽園デンタルオフィス 院長)

日本歯科大学卒業後、東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員を経て、東京都内で歯科医院の副院長を4年にわたり務める。2011年より、後楽園デンタルオフィス 院長として、治療だけでなく、予防やメンテナンス、コミュニケーションにも力を入れて活動中。多くの歯科医師と協力して知識や技術を身につけるなど、日々研鑽を積み重ね、幅広い悩みや症状に対応している

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