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虫歯や親知らず…妊娠中に歯のトラブルがあった?治療はできるの?

妊娠中に起こりやすくなる、歯や口の中のトラブル。産後は通院の時間もとりにくくなるため、妊娠中に治療や健診を済ませておくべきとも言われています。ベビカムでは「妊娠中に歯のトラブルがあった?」というテーマでアンケートを実施しました。

2019-10-04更新

歯が痛む女性

妊娠中の歯科治療。麻酔や薬が心配…

妊娠中はホルモンの影響や、つわりによる歯みがき不足から、むし歯や歯肉炎、歯周病など、歯や口の中のトラブルが起こりやすくなります。また、産後は育児が忙しく通院の時間がとりにくくなるため、治療だけでなく、予防のための健診も妊娠中に済ませておくのが良いとも言われています。

とはいえ妊娠中の歯科治療は、おなかの赤ちゃんへのレントゲンや薬の影響も気になるところ。「ベビカム相談室」にも、妊娠中の歯の治療についての投稿がありました。

「妊娠4ヶ月です。約1年前から少しずつ親知らずが生えてきており、妊娠中は特に虫歯になりやすいと聞くので、虫歯になって痛んだら…と不安です。妊娠中に親知らずの治療をした方はいらっしゃいますか?」(38chan:)さん)

この投稿にママたちから、さまざまな経験談やアドバイスが寄せらせました。

「私の通っていた歯医者さんは5ヶ月から8ヶ月まで診療してくれるところでした。赤ちゃんが生まれたらなかなか行けないと思うので、虫歯健診とあわせてかかりつけの歯医者さんで相談してみると良いかもしれないですね」(じゅんごろうさん)

「妊娠4ヶ月の時、奥歯に激痛が走りました。人生初めての歯科受診で、親知らずが虫歯になっていることを告げられ、当日に抜歯しましたよ!」(匿名希望)

「妊娠中でも麻酔は使えますよ~。量にもよるとは思いますが、歯科で通常使う分には問題ないようです。わたし自身、親知らずを抜き、虫歯の治療もしました」(sunママさん)

虫歯や親知らずは痛みが出ると本当に耐えがたいもの。見つけたらすみやかに医師の診察を受け、妊娠中の治療について相談しましょう。

妊娠中に歯のトラブルがあった人は約45%!どんな症状が?

では、妊娠中に歯のトラブルがあった人はどのぐらいいるのでしょうか?「クイックアンケート」で聞いてみたところ、44.9%の人が「YES」、55.1%の人が「NO」と答えました(投票受付期間:2019年9月27日~10月1日)。

「YES」(=トラブルがあった)の人にどんなトラブルがあったのか聞いたところ、圧倒的に多かったのは虫歯。そのほかにも、さまざまなトラブルがあったようです。

▼虫歯
・虫歯が増えました…(おもちおなかさん)
・妊娠28週で、どうしても虫歯が痛くて仕方なくなり、治療しました(こいぬまさきさん)

▼親知らず
・親知らずが生えて抜きました!(☆まぁみ☆さん)
・親知らずが妊娠中の時だけ伸びてきて歯医者へ行った(アイヒロさん)

▼歯肉炎
・痛くて歯医者さんに行ったら歯肉炎だった…(ぷーてぃがーさん)
・歯磨きすると、歯茎からよく出血しました(uccさん)

▼その他
・詰め物がとれました!ちなみに産後もとれました!(RMKYMDさん)
・やたらと色素沈着しました(双子ママ千尋さん)

「NO」(=トラブルがなかった)と答えた人には、「20代の頃から歯科健診を欠かしたことがなかった成果かな(はとみさん)」、「トラブルや歯周病が怖かったので妊娠中に歯医者で診てもらいました。少しおなかが大きくなり始めだったけど、治療してもらえたので安心できました(ききららこ。さん)など、妊娠前や妊娠中に歯科でチェックしていた、というコメントが目立ちました。日頃から歯の健康への意識が高かったことが、妊娠中のトラブル回避につながったようです。

専門家の先生からのアドバイス

もし妊娠中に歯のトラブルがあったら…。妊娠中の歯の治療に関して、堀口貞夫先生(元愛育病院院長・産婦人科医師)からこんなアドバイスが届いています。

「受精卵が薬物などの影響をいちばん受けやすいのは、妊娠5週の始めから妊娠7週の終わりまでの23日間です。できれば妊娠12週迄は避けたいところです。この時期は1個の受精卵が、細胞分裂を繰り返して、いろいろな器官(手や足の指、目や鼻、心臓や肺や消化器、肝臓や腎臓など)の基を創っている時期です。薬物がその基になる細胞を壊してしまうと、創るはずの器官ができなかったり、でき損なったりします。それでこの時期が『影響をいちばん受けやすい時期=臨界期』という訳です。

しかしどの薬でも、基になる細胞を壊してしまう訳ではありません。それぞれの薬が持っている作用(薬理作用)は違うので、影響のあるもの、ないものがあるのです。普通に使われている薬物は、影響のないものが多いのですが、妊娠中に使ってはいけないものはわかっていますので、それを避ければいいのです。

レントゲンの影響する時期は、『どの時期でも』なのですが、歯科の検査で使うレントゲンの線量は少ないので影響ないと考えて差し支えありません。念のためにレントゲン防御のエプロンを掛けて検査をするといいですね」

受診する際に妊娠していることをしっかりと伝え、疑問や不安に思っていることはその場で相談することが大切ですね。また、治療に長時間かかったり、長期にわたって進めたりする場合もありますので、体調がすぐれないときは無理をしないように気をつけましょう。

Q374.妊娠中に歯のトラブルがあった?
▼詳しくはこちら
ベビカムクイックアンケート:Q.妊娠中に歯のトラブルがあった?

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