夫婦間の産後セックスに対する本音と悩み
妊娠・出産・育児の情報サイト「ベビカム」では、「夫婦の性生活について」のアンケートを実施しました。(回答期間:2022年6月10日〜21日)
回答してくれたのは、20代から50代以上、主に全国のママパパと妊婦さん282人。(回答者の97.9%が女性、妊婦さん9.6%、妊娠中でもなくお子さんもいない人0.7%)。
友人であってもなかなか気軽に聞けないセックスの話。妊娠前と出産後で変わったことや思うことなど、みんなの本音をのぞいてみましょう。
●「出産後、セックスの頻度が変化した方はどのような頻度になりましたか?」(回答数:230)
全体の半数以上が、「出産後、全くない」、「年に数回程度」と答えています。
また、妊娠前のセックスと比べて精神面で違いが出たという人は54.1%で、その内容は「子どもが寝ている隣でセックスはやりづらい」「子どものことが気になって集中できない」など、子どもの存在が大きく影響していることがわかりました。
同様に、からだの面で違うことがあると答えた人は43.3%で、「帝王切開の傷が気になる」「膣が緩い」「出産で会陰切開をしたので怖い」「濡れないし気持ちが乗らない」など物理的な支障があるようです。
●「ご自身の産後の性欲に変化はありますか?」(回答数:270)
50.4%の人があると回答。
変化の内容は、ほぼ全員が「関心がなくなった」と答えています。
2017年に「妊娠中・産後のセックス」についてのアンケートを実施した際も、「妊娠中、セックスに対する態度に変化はありましたか?」の問いで、本人・パートナーともに約60%の人が「はい」と回答。
具体的には、「性欲はあるが我慢するようになった」「一切求めなくなった」など、妊娠前よりも夫婦ともにセックスに対して消極的になる傾向が多いことがうかがえます。
●「ご自身がセックスをしたい時に、パートナーに受け入れてもらえなかったことはありますか?」(回答数:282)
「はい」と回答した人が、24.8%。
「悲しい気持ちになった」「ショックだった」など、精神的にダメージを受けた感想が多かったです。「疲れているなら仕方がない」と諦めの気持ちを持った人も。
●「セックスがなかったら、夫婦の意味が薄れると思いますか?」(回答数:282)
72%の人が「いいえ」。
「気持ちで繋がりたいから」「セックスがなくても仲良しなので大丈夫だと思う」「セックスだけが愛ではないから」と前向きな意見がある一方、「はい」と答えた人は、「セックスは夫婦間でするもの。ないと愛情表現が欠落していることになるので、関係性への影響もあると思う」「一緒にいる意味がわからなくなる」「悲しい」「寂しい」との回答も。
その背景には、「セックスで大切に思うこと」として、相手への「思いやり」「愛」「信頼関係」と答えた人が多いことから、セックスレスで夫婦の絆が弱くなってしまうと考える人は少なくないようです。
●「ご自身の気持ちが乗らない時に、パートナーから誘われたらどうしていますか?」
「はっきりと断る」他、「相手が傷つかないように断る」「寝たふりをする」「理由を伝えて断る。スキンシップをとってフォローする」など、断ると答えた人が大多数。「サービス精神でおつきあいする」「なるべく叶えてあげたいけど無理したくないからさっさと終わらせる」と夫に合わせている人も。
●「今後の人生で、どのようにセックスライフを過ごしたいと思いますか?」
「もうしたくない」「お互いにしたいと思ったらあってもいいし、なくても仲良くできるように他の部分でつながりたい」「スキンシップの一環として、無理なくほどほどに過ごしたい」といった消極的な意見から、「死ぬまでその時にあった方法を模索しながらエンジョイしたい」「女としてきれいでいるためや夫婦が互いを大切にしていくために楽しんでいきたい」「夫婦間で求めるのはやめて、セックスライフは切り離して考える。別のパートナーを探せばいい」など積極的な意見まで、まさに十人十色の答えでした。
●「セックスレスやセックスについて、聞いてみたいことや、お悩みはありますか?」
・「夫がしたくても私はしたくないのでどうしてあげたらいいかわからない」
・「産前産後ずーっとセックスレス。女としての価値が感じられず悲しい」
・「産後、性欲がなくなり夫を父親としてしか見れなくなったのはおかしいことなのか?」
・「産後、冷たくなったと夫に言われる。性欲が本当になくなってしまった。多くの産後ママが同じ経験をしているとわかったら安心できる。それを男性たちにも知ってもらいたい」
・「セックスレスだが悩みはない」
など、感じることはそれぞれです。
上記の結果を見ると、産後セックスレスで悩む人は少なくないようですね。
ベビカムでは、7月6日(水)・7日(木)に、なかなか相談しづらい産後セックスレスについての『ベビカム Mama Tea Break(MTB)』を開催します。MTBは、妊婦さん・ママパパ向けの無料オンライン番組。助産師の清水幹子さんをゲストに迎え、それぞれが抱える悩みへのアドバイスをお話いただきます。どうぞ気軽にご参加くださいね。
清水さんは、小中学校での「性教育活動」や大人向けの「性の講和」などを行い、性・セクシャリティ、セックスレスの夫婦や男女問題の相談に広く応じています。「日経WOMAN」では、既婚者の男女に本音を語ってもらい打開策を提示した記事の執筆も。
MTBへの参加は無料で、LINE友だち追加登録をすれば簡単に参加できます。
カメラ&音声オフの参加OKです。当日も参加した個人の情報はわからないようになっています。
開催日時:7月6日(水)と7月7日(木)15:00から15分間(入室開始は14:50)
配信場所:Zoom
参加費:無料
参加条件:妊婦さん&育児中のママ(パパも歓迎♪)
※今回のMTBは、アーカイブを残しません。当日のご参加をお待ちしております。
ERナースを経験後、助産師へ。矢島助産院(国分寺)、東京都助産師会理事、一般社団法人ドゥーラ協会養成講座講師、東京通信大学講師等も兼任。ラジオフチューズ(府中FM87.4MHz)「アイノカタチ.chu」という性、セクシャリティがテーマのラジオ番組のパーソナリティ。Instagram
音声のみのアーカイブ配信中!
「ベビカム Mama Tea Break」の様子は、Podcastでも配信中です。
初参加でいきなりZoomはハードルが高い…と思われる方や、用事などで当日参加できない方、子どもから目が離せないので聴くだけでも、という方へおすすめです。
・配信内容:毎日開催のお茶会「ベビカム Mama Tea Break」を録音・編集したもの
・配信タイミング:前日の開催内容を翌日の午前中に配信
・配信は、毎週火曜日〜金曜日の4日間
・1回の番組の再生時間:15分〜30分程度
・配信プラットフォーム:Apple Podcast、Spotify Podcast、Anchor の3つのサービスのどちらからでもご利用いただけます。
※配信のタイミングや配信の有無は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。
※7月6日(水)、7日(木)のMTBは、アーカイブを残しません。当日のご参加をお待ちしております。