「子どもの人数について夫と意見があわない」というお悩み
「自分が一人っ子だったから、子どもにはきょうだいを産んであげたい」「自分と同じように2人きょうだいがいい」など、結婚・妊娠前から子どもの人数に対して具体的な希望を持っている女性は多いよう。でも、自分と夫の理想とする人数が違う場合、意見の食い違いから離婚を意識してしまうことも…。
今回の相談者(20歳女性)もその1人。「子どもを2人ほしかったのですが、夫は1人でいいと言いだし、夢が壊されました」とのこと。
「離婚したいですが、自分の勝手な目標で、今いる子どもに迷惑かけるのがかわいそうでできません。すでに夫婦間は冷めきっており、話せばケンカ状態です」と、子どもへの悪影響に不安を感じながらも、家庭内別居のような生活に落ち着いてしまっているようです。
子どもの人数の希望が夫婦で違う場合、どうやって折り合いをつけたらいいのでしょうか? 専門家に聞きました。
金澤直子先生((財)日本体育協会公認水泳マスター上級教師)のアドバイス
マタニティスイミング講師として80歳まで指導を続け、現在も栄養士の資格と経験を生かしてママたちの悩みに答える金澤先生。たくさんのママたちの相談を受けてきた経験から、先生はまず「ご主人がなぜ子どもは1人でいいと言い出したのか」を考えるべきだと言います。
「母親が子どもばかりに目を向けていると、父親がすねて、焼きもちを焼くというのは、よく耳にします。また、教育費など経済面が心配になることもあります。もしくは、女の私たちには思いもつかないような、全然違う事を考えているかもしれません。自分とは違う異質なものだから“異性”と呼ぶのです。自分の尺度で“異性”の考えをわかったつもりになるのはやめましょう。きちんとお互いの思いを言葉にして『話し合い』をすることが大切です」
そうは言っても、家庭内別居のような冷めきった関係のまま、いきなり話し合いをするのは難しいもの…。「『話にならない!』と相手にイライラした時に『どうやったら話し合いができるのか』を思案するのが、あなたの出番です」と、金澤先生は相談者が「大人」として冷静に振る舞い、話し合いのチャンスを作ることが大切だと指摘します。
「自分の事を大事にして話を聞いてほしいと思うのであれば、それ以上にあなたが相手を大事に思っている事を示さなければなりません。まずはご主人の好物の料理を作って、そっと置いてみましょう」
相手を理解し、自分たちの「家族のカタチ」を探す努力を
「『ローマは1日にしてならず』という言葉こそ、結婚生活を表すのにぴったりだと私は思っています。『自分の勝手な目標で今いる子どもに迷惑かけるのがかわいそうでできません』というあなたは、離婚がベストな選択肢でないことはわかっているはずです」と金澤先生。
「以前、離婚したり夫婦仲が悪かったりする夫婦に対して「若いから仕方ない」という人がいました。でも、私はそうは思いません。子どもを授かり育てている母親は、立派な大人だからです」
そして、先生は最後にこんなメッセージを送ります。
「話を聞かず相手を拒絶する前に、相手を理解しようと努力し、お互いの気持ちを話し合い、自分たちの『家族のカタチ」を見つけていきましょう」
回答では、金澤先生が、「家族のカタチ」を模索する人たちにおすすめの本も紹介しています。夫婦関係に悩むママはぜひチェックしてみてくださいね。
▼詳しくはこちら
Q.子どもの人数で夫と意見があわず離婚寸前
合わせて読みたい ■ベビカム相談室 Q.夫との関係がうまく行かない ■ベビカムニュース 「離婚したいと思ったことがある」ママが過半数!離婚できない葛藤も |