0歳の赤ちゃんの「保育園入園」のお悩み…
4月にお子さんが保育園に入園したご家庭も多いのではないでしょうか。始めのうちは朝のお別れで泣いてしまったり、保育園ではミルクを飲まなかったりお昼ご飯を食べなかったりと、子どもを保育園に預けることにパパママも不安を感じがちです。今回の相談者(29歳女性)もその1人。
「生後8ヶ月で入園し、4月1日から慣らし保育が始まりましたが、0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのが、とてもかわいそうなことをしているのでは…と不安になってきました。初日は入園式のあと、ママと一緒に手遊びをして解散だったので、グズらず過ごせました。しかし、昨日今日と私と離れてから娘は保育中ずっとギャン泣きみたいで…」
「義理の母からはずっと『なにも0歳の赤ちゃんを置いて仕事しなくてもいいじゃない』と言われていて。そんなこともあって、本当にこれでいいのか、また悩んでしまいました。自分で決めたはずだし、状況的にもそれが一番だと思うのですが、やっぱり0歳で入園はかわいそうですかね? 周りのママも同じ状況なのにおかしいですよね、私」
0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのは「かわいそうなこと」なのでしょうか? マタニティスイミング講師として80歳まで指導を続け、現在も栄養士の資格と経験を生かしてママたちの悩みに答える金澤先生に聞いてみました。
金澤直子先生((財)日本体育協会公認水泳マスター上級教師)のアドバイスは…
「私が主催している『カンガルークラブ(マタニティスイミングの卒業生たちが子どもと一緒に集まる会)』に来るママたちには、あなたと同じ悩みを持っている人が大勢います」と同じ悩みを持つママたちと交流があるという金澤先生。
「彼女たちの話を聞いていると、保育園が決まった時は無事に入れたことを喜んでいていても、いざ4月になり登園が始まると、新しい悩みが出てくるようです。それは『別れ際に子どもが泣くのでかわいそうになる』というもの。本当に、親の悩みは尽きないものですね」と、ほかのママたちも相談者と同じような悩みを抱えているようです。
『保育園育ち=かわいそう』というイメージが間違っている!
金澤先生のお孫さんも保育園育ちだといいます。その経験から、保育園に通うことは子どもの成長に繋がり、決して「かわいそう」なことではないと説きます。
「赤ちゃんのうちから保育園に通わせるというと、あなたのお義母さんのように『親の都合でかわいそう』と考えがちですが、子どもの成長という点では保育園に通うメリットは大きいものなのです」
「世間の抱いている『保育園育ちの子ども=かわいそう』というイメージそのものが間違っているのではないかと感じます。確かに、入園当初は親も子もつらいことが多いと思いますが、長い目で見れば、自然と社会性を身につけ交際範囲も広がる保育園で育つことを、むしろ私は「羨ましい」とさえ思ってしまいます」
子育てと仕事の両立で悩むことは恥ずかしいことではない
金澤先生は、これで良かったのかと悩んでいるママに、最後にこんなメッセージを贈っています。
「『周りのママも同じ状況なのにおかしいですよね、私』というあなたが、私は大好きです。何の迷いもなく、子どもの気持ちを考えず自分の都合だけで突っ走ってしまう母親の方が恐ろしいからです。すでに職場に復帰して、育児に仕事に忙しいと思いますが、1人でがんばりすぎないで周りにいっぱいサポートしてもらいながら過ごしてください。応援しています」
回答では、金澤先生の考える「親の役目」や先生のお孫さんたちのエピソードも紹介しています。同じように子どもを保育園に預けたママたちからのコメントも多数寄せられています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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Q.0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのはかわいそう…?
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