ベビカムニュースベビカムニュース

検索
ベビカムトップ
>
ニュース
> 育休を多くの人が取れるようになるには何が必要?

育休を多くの人が取れるようになるには何が必要?

日本の女性の育休取得は8割を超えているのに、男性の育休取得は1割以下です。父親の育児休業制度は世界的に高い評価を得ていますが、それを活用できるような職場の体制は整っていないようです。

2019-08-22更新

男性向け育児休業制度は先進国1位の評価!でも実際の取得は..

2019年6月に厚生労働省が発表した「平成30年度雇用均等基本調査」(速報版)によると、男性の育児休業の取得率は6.16%でした。6年連続で上昇しているとはいえ、女性の育児休業の取得率が82.2%なのに比べると、まだまだ非常に低い水準に止まっています。

ユニセフの子育て支援策に関する報告書(2019年6月)によると、父親の育児休業制度は「父親と赤ちゃんとの絆を深め、乳児・子どもの健やかな成長、母親の産後うつ症状の軽減、ジェンダー平等の促進に貢献する」そうです。まさにいいことづくめですね。日本は父親に認められている育児休業の期間が、41ヶ国中1位でした。日本は、「給与と同等の給付が受けられる日数に換算すると約30週で、6ヶ月以上の父親育休制度を整備している唯一の国」という高い評価を得ています。

ただ、せっかく制度は整備されているのに、日本ではまだ男性が育児休業を取ることに否定的な会社が多いのが現状です。育休後に不当な配置転換をされるなどの「パタニティー・ハラスメント(パタハラ)」で、会社側を訴える裁判も相次いでいます。

共同通信社が主要企業112社に実施したアンケートでは、55%の企業が男性社員の育休取得率を「10%未満」回答する一方、「50%以上」という企業も19%に上りました。男性が育休をとりにくい企業がある一方で、すでに一般的になっている企業もあることがわかります。

どうすればパパもママも育休を取れるようになる?

前述の「平成30年度雇用均等基本調査」(速報版)では、女性の育児休業の取得率は82.2%でした。ベビカムで育児中のママたちを対象に実施した育児休業に関するアンケートでは、「育休を取得した」と答えた人は79.3%となり、ほぼ同じ割合の結果になっています。

またアンケートでは、「育休を多くの人が取れるようになるには何が必要だと思いますか?」と自由回答で聞いてみました。みなさんからは以下のような声が寄せられました。

・男性でも育休を取得しやすい環境の整備。役職が上の人が率先して取るとよいと思う。(じんじんママさん)
・会社だけでなく、社会全体で育児取得は権利という風潮が必要だと思う。(こうままさん)
・ママはもちろん、パパも育休は権利ではなく義務にする。(デカフェさん)
・働いている人全員の意識改革。今まで仕事と家庭を分けて考えがちだったが、誰しも家庭での生活があることを理解すること。(空飛ぶゾウさん)
・今の育休制度は会社側のメリットが少なすぎる。会社側も有益になるような仕組みが必要だと思う。(ハクさん)

そのほか、ママたちが育休を取らなかった理由や、育休をとって良かったこと・悪かったことなどについてもアンケートを実施しています。これから育休の取得を考えている妊娠中の人や、妊活中の人もぜひ参考にしてくださいね。

▼詳しくはこちら
リサーチVOL.231 育児休業を取る人はどのくらい?取ってよかった点と悪かった点は?

powerd by babycome