VOL.231 2019年7月19日(金)~7月25日(木) 有効サンプル数 435
平成3年に制定された「育児・介護休業法」によって、「子を養育する労働者」は男女を問わず、子どもが1歳になるまでの間で希望する期間、休業を取得できるようになりました。この休業を「育児休業」と呼びます。今回は、子どもが生まれたときに在職していた方を対象に、「育児休業」についてお聞きしました。
育休をとりましたか?
n=435
「はい」と回答した人が79.3%でした。平成30年度雇用均等基本調査でも、女性の育児休業取得者割合は82.2%となっており、同程度の結果になりました。
育休を取らなかった理由は何ですか?
n=90(複数回答)
「就業形態が育休の対象外」と回答した人が最も多く、30.0%でした。パートや派遣など期間を定めて雇用されている人は、一定の条件を満たせない場合は、育児休業の対象になりません。
「妊娠・出産を機に退職した」が次に多く、17.8%でした。「会社に育休制度がない」という回答も12.2%ありましたが、実際には育休は法律で制定されているため、どんな会社にも適用されます。「会社が育休を取れる雰囲気ではない」「会社で育休を取っている人がいない」がそれに続き、それぞれ約1割でした。
育休から復帰するときに不安なことはありましたか?
n=345
「あった」と回答した人が88.4%でした。育休明けの復職に不安を抱えている人が大多数を占めていることがわかりました。
育休から復帰するときに不安だったことは何ですか?
n=305(複数回答)
「家事と仕事が両立できるか」が最も多く、90.5%でした。ついで「子どもが体調を崩した時の対応」が74.8%、「仕事が育休前のようにこなせるか」が67.9%と多くなっていました。
みんなの声
【育休を取ってよかったこと】
- 小さい時の成長は早いので、間近で見れてよかった。(くまごろぉさん)
- 仕事に復帰したらできなくなる「ずっと子どもと一緒にいること」ができたのでよかった。毎日成長していく子どもの姿を見ることができたのは、幸せな日々だった。(ぺこらさん)
- 第2子の時は、上の子とたくさん向き合えた。家に1日いることがほとんどなかったので、家の周りのいろいろな状況がわかってよかった。(ふるーつさん)
- 初めての育児と仕事の両立という点で、仕事まで新たに始めるものだったらしんどかったと思う。(ゆのりんさん)
- 予防注射などのスケジュールをしっかりこなしてから保育園に入れたのがよかった。(みのりーぬさん)
- 地域の支援センターなどに通うことでママ友ができ、いろいろな相談ができた。(キムキムさん)
- 育児休業給付金が出たので助かりました。(みさママさん)
- 大学を卒業してからこんなに長い休みを取ることはなかったので、ペーパードライバー講習に行ったり、資格取得のための勉強をしたりできた。(スイムネコさん)
【育休を取って悪かったこと】
- 産休と合わせると1年以上の長期休暇になるので、職場の雰囲気が変わっていたり人員が変わっていたりと、出産前と同じに働くのは難しいと感じた。(朱音さん)
- 仕事復帰がおっくうになってしまった。(レイさん)
- できれば3年育休をとりたかったが、待機児童の関係で0歳児枠で保育園に入れざるを得なかった。(まるさん)
- 決定していた昇進が何年も見送りになった。(みきさん)
- 仕事に戻ったら嫌味を言う先輩や上司がいた。(みかん牛乳さん)
- 新しいシステムが覚えられない。(あんずさん)
- 復職するにあたり、異動させられた。その時に十分な説明を受けられなかった。(ドラドラさん)