子どもの「アレルギー」についてのお悩み
上の子がアレルギーを発症している場合、「もしかして、下の子もアレルギーになる…?」と不安になるママは多いもの。今回の相談者(32歳女性)もその1人。
「上のお兄ちゃんがアレルギーがありました。下の子も肌の状態もカサカサだったり、あまり良くないということもあり、『アレルギーがあるかもねー』と病院の先生に言われています。兄弟でアレルギーが出た方いますか? また、逆に一人だけアレルギーの方とかいますか?」
アレルギーと遺伝の関係について、専門家に聞きました。
渋谷紀子先生(愛育クリニック小児科部長・アレルギー専門医)のアドバイスは…
まず「アレルギーのない両親に生まれた子どもに比べ、片方の親がアレルギー疾患をもっていると、その子どもは2.5倍、両親ともアレルギーをもっていると5倍もアレルギー疾患を発症しやすいことが知られています」と渋谷先生。
「しかし、きょうだいでも顔や性格が違うように、体質が全く同じということはありません。上の子がアレルギー疾患を発症したからといって、必ず下の子も同じように発症するとは限りませんが、普通よりリスクが高いということは言えると思います」とのこと。
渋谷先生によると「アレルギーになるかどうかは、遺伝因子だけが関与するわけではなく、環境因子がより大きな影響をもつ」そう。「乳児期にできるアレルギーの予防法は、皮膚の健康を保ち、何でもバランス良く食べさせていくこと」とアドバイスします。
回答では、アレルギーの発症に関連する「経皮感作」や「アレルギーマーチ」の概念についても解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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Q.兄弟のアレルギー検査について教えてください
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