1歳6か月健診(いっさいろっかげつけんしん)

運動機能や精神発達の遅れをチェック


 1歳6か月ころになると、多くの子どもがじょうずに歩けるようになり、ひと言、ふた言の言葉を話し、手にコップを持って飲めるようになります。この健診は運動機能や精神発達の遅れをチェックできる重要な機会です。
 また、自我の芽生えもめざましく、親の考えとは別に、自分でやりたいことをやりはじめる時期でもあります。危険なこと以外は、あまり「ダメ」といわないで、おおらかな気持ちで見守ってあげましょう。また診察時に大泣きするのが1歳半の特徴でもあります。

医師がみるポイント


全身状態などをチェック


 身長・体重・頭囲・胸囲のふえ方、心音、肺の音、呼吸状態、大泉門が閉じているか、おなかや性器の異常、歯の生え具合、聴力、視力、皮膚の状態などをみます。

歩行のようすをみる


 歩行の状態を観察します。腕のふり方をみて、腕が下がり、ある程度足と手の動きに協調性がみられ、10m以上ころばずに歩ければ、発達は順調にすすんでいると判断します。バランスをとるように腕を上げて歩くようなら、歩行が完成されたとはいえず、経過観察となります。
歩行の安定をみる。

手が器用に使えるか


 おもちゃなどを両手で持ち、指先を使って遊ぶことができるかをみます。日ごろの手の使い方を観察し、遅れがないかチェックして、医師に伝えるようにしましょう。

話しかけに反応するか


 「コンニチハ」といったり「コチョコチョ」とくすぐったりして、どの程度反応があるかをみます。まったく反応がない場合や意味のある単語をまったく話さない場合は、知能の発達や、聴覚などに問題がないか、くわしい検査をします。
医師の話しかけの反応をみる。

眼球運動をみる


 子どもの顔にペンライトの光を当てて動かし、眼球の動きをみます。眼球の動きが悪かったり動かさない場合は、知能発達の遅れの可能性があります。

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