体と心の発達
★体重は約3倍、身長は約1.5倍に
まるまるとした赤ちゃんも、1歳の誕生日ごろを機に、ややほっそりとした体型に変わってきます。体重は約3倍、身長は約1.5倍に成長します。1歳からの1年間で、平均では身長が約10cm伸びますが、体重は2~2.5kgしかふえません。「太りすぎ」「やせているのはどこか悪いのでは」と心配するお母さんもでてきますが、母子健康手帳の発育曲線(「発育のようす(0~6歳・乳幼児発育曲線)」)の正常範囲の中に入っていれば、まず心配ありません。もし、急激な体重増加や減少があったら医師に相談しましょう。
★ほとんどの子は1歳半までに歩く
時期はすこしずつちがっても、1歳半ごろまでにはほとんどの子が歩きはじめます。最初はよちよち歩きで、ちょっと歩いてはころぶの連続ですが、すぐに上達して活発に動きまわります。
両手が自由に使えるようになり、身のまわりのすべてのものが興味の対象です。話せる単語の数もふえます。
★自我が強くなってくる
親のいいなりにならず、いやなことは絶対にいやと主張して手こずらせるようになります。これは心が成長している証拠で、思うようにいかないと、かんしゃくを起こしたり、おこったりします。手間はかかりますが、子どもの意思を尊重して、できるだけ自分でさせましょう。
日常のケア
★大人と同じ時間に三度の食事を
図「無題」
1歳をすぎるころから、自分ひとりで食べたがるようになり、両手で茶わんを持って、スープや牛乳を飲めるようになります。大人と同じ時間に、三度の食事ができるように食事のしつけをスタートします。歯みがきもきちんと習慣づけましょう。
自分で食べたい意欲はありますが、はじめはじょうずにできません。お母さんはあせらずに、子どもの意欲を伸ばしてあげることが大事です。衣服や床を汚さないくふうをし、なるべく自由に食べさせます。また、できるだけ家族そろって食卓を囲み、食べる楽しさを教えてあげましょう。
★しつけはあせらず、押しつけず
食事にかぎらず、睡眠、排泄、衣服の脱ぎ着、体の清潔など、基本的な生活習慣のしつけをはじめます。ただ、しつけにはその子の発達段階に応じた時期というものがあります。子どものようすをよく見て、子どもの年齢や能力、個性に合わせて、あせらず、根気よくすすめましょう。
★だめ、いけませんは少なく
言葉で自分の要求を表現したり、感情を伝えることがうまくできず、また、こうしたいという欲求に能力がついていかないため、思いどおりにならないと、かんしゃくを起こしたり、ダダをこねます。いいこと、だめなことの区別をはっきり教えましょう。好奇心、探究心が旺盛で、いたずらもさかんになるころです。「だめ」「いけません」はなるべく少なく。危険なものは遠ざけ、のびのびと動ける環境づくりを。
表「生活習慣の発達のめやす①」
表「生活習慣の発達のめやす②」
表「生活習慣の発達のめやす②」
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