体と心のようす
第二次性徴期に入ります。脳の視床下部からの指令を受けて脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、血液によってそれぞれ精巣、卵巣へと運ばれ、男性ホルモン、女性ホルモンがつくられはじめます。

男の子は、精巣が大きくなり、やがて陰毛やひげが生えはじめ、精通、夢精、にきび、声がわり、体臭の変化などを経験するようになります。
女の子は、乳房がふくらみ、腰やももの皮下脂肪がふえます。性器も発達してやがて初潮を迎えます。
柔順さが少なくなり、情緒不安定で反抗的なようすが目立ってきます。いわゆる第二反抗期で、自分で考え、自分なりの論理や判断が強くなって、親と対立します。
自分の内面をみつめ、真剣に考える時期で、思春期ゆえの悩みも多く、特有の抑うつになることがあります。
接し方のポイント
骨や筋肉、心臓や肺などのほとんどの内臓器官は、思春期前後に急速に発達し、それ以降はほぼ頭打ちになっていきます。水泳やジョギングなど、持久力を培い、筋力や心肺機能を高め、発達をうながすような運動(有酸素運動)をおおいにしましょう。
性への興味、親への秘密ごとが多くなります。いたずらに騒ぎたてず、さりげなく見守りましょう。
肥満、やせすぎに注意。異性への関心が強くなり、おしゃれに気をつかう年ごろです。太めの体型を気にしてダイエットをはじめる子もいますが、いきすぎたダイエットは、この時期にはとくに危険です。肥満は将来の生活習慣病の引き金になる心配があり、激やせは健康を損ねるだけでなく、命にかかわることもあります。
この時期は、親の干渉を嫌い、なにごとも自分で考え、自分で行動し、チャレンジしていきたいときです。親にとっては危なっかしくもあり、生意気にうつることがありますが、過度の介入や干渉はひかえましょう。
体調の不良だけでなく、いろいろな精神的な悩みをかかえて、学校の保健室に通う子どもが多くなっています。これは自立に向けて、壁に直面した子が、一時的な救いを求めて避難したり、保健室の先生に親には話せない悩みをぶつけたりしているのです。家庭での気になるようすや問題があれば、保健室の先生にいっしょに考えてもらってもよいでしょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。