どんな病気?
日中のおもらしを(昼間)遺尿、夜のおもらしを夜尿といい、遺尿と夜尿のある子どもは少なくありません。症状
体に特別な異常がないのに、5歳以上の子どもで、1か月に1回以上のおもらしがあり、その期間が3か月以上続く場合を夜尿といいます。昼間目が覚めているときにおもらしがある場合を(昼間)遺尿といいます。夜尿と遺尿は関係があり、5歳児の夜尿がある男児の約20%に、女児の約30%に遺尿がみられます。逆に遺尿がある男児の約80%に、女児の約60%に、夜尿があるというデータがあります。
大部分は生まれてからずっと遺尿や夜尿があるのですが、約20%は、1年以上夜尿がなかったのに、再びはじまったケースで、二次性夜尿といいます。
原因
2歳ごろまでは尿意を感じて意識して排尿することはなく、膀胱に尿がたまると自動的に排泄されるので、遺尿は少なくありません。また、つくられる尿の量を調整するホルモン、抗利尿ホルモンが分泌されて、排尿の機能がととのうのが4歳ごろです。この時期までは、夜尿はあたり前です。
問題になるのは5歳以降の場合ですが、それでも年齢が増すにつれて、おもらしは減っていきます。中学生で夜尿があるのは1%前後といわれます。
夜尿は膀胱炎(「膀胱炎」)などの尿路に原因がある場合は5〜10%で、ほとんどは排泄機能の未熟さが原因です。
ただし、二次性夜尿では、きょうだいの誕生、入園・入学、転居などの生活の変化や心理的動揺、不安がしばしば原因になります。
治療
抗うつ剤、尿失禁・頻尿治療剤などの薬物療法、親へのカウンセリング、自律訓練法、行動療法などで治療します。
家庭でのケア
親は、夜尿をしてもしからない、「おしっこは?」などと夜起こさない、「早く治さないと」などとあせらない、の3つを心がけ、気楽に接し、子どもの排尿に対する緊張感を取り除いてやりましょう。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。
掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。