神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう)

どんな病気?


排尿が、自分の思いどおりにできなくなる病気です。

症状


尿がでにくかったり、逆にもれてしまったり、自然に行っている排尿がふつうにできなくなります。
 乳幼児では、頻尿、排尿痛など膀胱炎のような症状や、おもらしをよくするなどの形で現れます。

原因


大人の場合、多くは外傷性の脊髄損傷や脳血管障害が原因になります。しかし、子どもでは、ほとんどが脊髄神経の異常によって起こる、先天的なものです。
 膀胱内から尿が尿管内に逆流する膀胱尿管逆流現象を合併している子もみられ、この場合は尿路感染症(「尿路感染症」)をくり返し起こしやすくなります。
 その結果、腎機能が低下する腎不全(「腎不全」)に移行することもあります。排尿のしくみは、まず、膀胱に尿がたまると、神経を介して情報が大脳に伝えられます。すると大脳から脊髄神経をへて末梢神経を介して、膀胱を収縮させる指令が伝わり、排尿が起こります。この神経系のどこかに異常があると、排尿がスムーズに行われなくなってしまいます。

治療


おもらしを解消するためには、膀胱の収縮をおさえる薬を投与します。また、感染を予防するため、数時間おきに膀胱に管を入れて尿を排出するなどの治療を行います。
 脊髄神経の圧迫が進行する場合には、圧迫している脂肪腫を除去する手術が必要なことがあります。

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