若年性特発性関節炎(じゃくねんせいとくはつせいかんせつえん)

どんな病気?

16歳未満の子どもにみられる関節炎で、多関節型の病型は関節の障害を残すことがあります。かつては若年性関節リウマチと呼ばれていました。

症状


病型には7タイプがあります。「全身型(スチル病)」は10歳以下に発病し、発熱に続き関節症状が現れます。リウマトイド疹といってサーモンピンクの斑がでたり消えたりし、リンパ節や肝臓・脾臓のはれが現れます。胸膜炎や心筋炎(「心筋炎」)をともなうこともあります。多関節型は手指の小関節を含む多くの関節がおかされ、痛みやはれ、熱感があり、関節の運動が制限されます。さらに「リウマトイド因子陽性多関節型」と「リウマトイド因子陰性多関節型」の2型に分けられます。朝のこわばりといって、起床後30分くらい、手の関節が曲がりにくくなるのが特徴です(「胸膜炎」)。
 少関節型は6歳以下の女児に多く、膝、肘など大きな関節がおかされ、目の虹彩毛様体(黒目)に炎症を起こします。視力が低下することもあります。
 そのほかに乾癬関連関節炎、付着部炎関連関節案、その他の関節炎に分類されます。

原因


風疹などの感染や免疫異常などが考えられますが、まだ、はっきりしていません。

治療


症状により非ステロイド系抗炎症剤、遅効性抗炎症剤、免疫抑制剤などを投与します。
 心筋炎や虹彩毛様体炎には、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を使用します。

家庭でのケア


安静を心がけ、家の中で静かにすごします。炎症がおさまってきたら、積極的に手足の関節を動かす体操、リハビリテーションを行います。

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