リウマチ熱(りうまちねつ)

どんな病気?


A群溶連菌の感染に続き起こる炎症性の病気で、心臓に後遺症を残すこともあります。日本では減少しています。

症状


のどの粘膜がはれる咽頭炎や扁桃炎のあと、2~4週間して、38~39度の発熱があります。
 肩、肘、股、膝、足などの関節が赤くはれ、関節を伸ばす側に小さなしこり(結節)ができます。痛みは数日続いて移動していきます。また、赤い輪のようになる輪状紅斑が手足や腹部にでます。
 体内でも炎症がすすみ、半数が心臓の筋肉をおかす心炎を起こし、心臓弁膜症を併発することもあります(「心炎」)。
 神経がおかされると、手足が意思と関係なく動き、まるで踊りをおどるようなしぐさになる小舞踏病が生じます。

原因


A群溶連菌による感染をくり返すうち、溶連菌のたんぱく質と心筋や血管、関節滑膜、脳の一部のたんぱく質が似ているため、溶連菌を排除しようとして、誤って自分の体の組織の一部も排除する免疫反応が原因です。

治療


ペニシリンを服用して体内の溶連菌を根絶すると同時に、再発予防のために、心雑音が消えるまで長期間ペニシリンを服用します。炎症をおさえるためにはアスピリンや副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)が用いられ、小舞踏病にはバルプロ酸ナトリウムなどが使用されています。

家庭でのケア


心不全をともなうときは医師の指導で水分や塩分を制限します。

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