どんな病気?
睾丸(精巣)が入っている陰嚢内に、水がたまる病気です。
症状
出生直後か、しばらくしてから起こることが多く、陰嚢が大きくふくらみ、ときにはニワトリの卵くらいの大きさになることもあります。さわるとブヨブヨして、痛みはありません。
異常は、目で見てはっきりわかりますが、陰嚢に懐中電灯で光を当てると、中に睾丸が透けて見えます。
原因
新生児の鼠径部(太もものつけ根)には腹膜鞘状突起というひも状の下降路があります。男の子の場合は、睾丸がここをとおって下りてきて、陰嚢内におさまり、その後、この下降路は自然に閉じるのがふつうです。
ところが、まれに閉じるのが遅れたり、下降路が開いたままになっていることがあります。その結果、腹水が下降路をとおって陰嚢へと流れ込み、たまってしまうのです。
治療
分泌液は自然に吸収され、ほとんどは、1歳ころまでには治ります。しかし、陰嚢が異常に大きい場合や、3歳をすぎても、はれがひかないときは下降路を閉じる手術を行います。
また、陰嚢が急に大きくなって、痛みをともなったり、陰嚢が大きくなったり小さくなったりするときは、太もものつけ根に小腸が飛び出す鼠径ヘルニア(「鼠径ヘルニア」)が疑われます。
この場合は、懐中電灯で光を当てても陰嚢が透けて見えません。
家庭でのケア
鼠径ヘルニアと区別するため、かならず受診することです。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。