亀頭包皮炎(きとうほうひえん)

どんな病気?


おちんちんの先(亀頭と包皮のあいだ)が炎症を起こす病気です。乳幼児によくみられます。

症状


おちんちんの先の包皮が赤くはれて盛り上がり、皮膚をとおして、中に白い小さい豆状のかたまり(恥垢)が見えます。包皮の上からそれにさわるとコロコロ動き、痛みがあります。
 また、かゆみをともなうこともあり、排尿時に、尿がしみて痛みます。おむつやパンツに黄色い膿や血がついて、気がつくこともあります。

原因


おちんちんの先の亀頭と包皮のあいだにたまった垢(恥垢)に細菌が感染して、炎症を起こしたもので、1~5歳くらいまでによくみられます。
 乳幼児のおちんちんは、亀頭が包皮におおわれているため、恥垢がたまりやすくなります。恥垢は尿で汚染されたり、外気にふれにくいことから、細菌が繁殖しやすい状態にあります。
 さらに、きたない手でおちんちんをさわるなどすると、ますます細菌に感染して炎症を起こしやすくなります。亀頭が包皮におおわれているのは、赤ちゃんの場合、ごくふつうのことです。ただ、この病気は、亀頭の先端がまったくでてこない真性包茎(「包茎」)の子に多くみられるようです。

治療


特殊な器具で包皮を広げて消毒したあと、抗生物質の入った軟膏を塗ります。炎症が強いときは、抗生物質を内服することもあります。
 ふつう、包皮は成長にともなって自然にむけるので、いずれこの病気は解消されます。しかし、再発をくり返すような場合は、包皮を切開する簡単な手術を行います。

家庭でのケア


入浴のときには、包皮をめくって亀頭をだし、石けんで洗ってあげましょう。しかし、うまくむけないときはむりをしないように。
 炎症が原因で尿路感染症を起こすこともあります。炎症に気がついたら早めに小児科を受診します。
図「亀頭包皮炎」

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