紫斑病性腎炎(しはんびょうせいじんえん)

どんな病気?


腎臓の血管に強い炎症を起こす腎炎で、血管性紫斑病に併発します。5~6歳の子どもに多く発症します。

症状


おしりや手足、下半身に紫色の斑点がでたり、関節痛、腹痛、血便、下血などの症状がみられる血管性紫斑病(「血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)」)にかかったとき、突然血尿やたんぱく尿の症状が現れます。

原因


はっきりした原因はわかっていませんが、ある種の免疫反応によって、腎臓の血管に炎症を起こすIgA腎症(「慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)」)が、急激に起きたものではないかと考えられています。
 血管性紫斑病にかかると腎臓の血管の炎症が強くなるため、約半数の人が腎炎を併発します。
 発症年齢は5~6歳に多く、治っても再発することがあります。しかし、10歳くらいになると治癒します。

治療


たんぱく尿がみられるなど、腎臓の障害が強くでる場合は、入院して副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)などを投与します。重症には、ステロイドパルス療法、ウロキナーゼ療法を行うことがあります。
 ふつう、たんぱく尿は2~3か月で改善されて、血尿もだんだん消えていき、1年くらいで完治します。
 ただ、再発を何度もくり返す場合は、さらに強力な薬を投与して治療を行います。
 症状が軽く、血尿だけがみられる場合は、外来で経過を観察し、特別な治療は行いません。

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