胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)

どんな病気?

肝臓から腸に胆汁を送る管の胆道がつまり、黄疸が起こる病気です。肝臓に胆汁がたまると肝硬変になります。また、胆汁が出ないので、脂溶性ビタミンの吸収ができません。特にビタミンKの欠乏は、血液を固めるたんぱく質を減少させ、血が固まりにくくなります。その結果、脳内出血を起こす危険が高まります。

症状


生後1か月前後に、新生児の生理的黄疸や母乳性黄疸よりも緑色がかった黄疸が目立ちます。胆汁が便に排出されないので、便の色は白色や灰色、クリーム色、黄色など、薄い色になります。また、つまった胆汁の色素が尿に出るため、尿が濃い黄色や褐色になります。

原因


胆道の原因不明の炎症によって閉鎖すると考えられています。

治療


乳児肝炎と区別する必要があります。胆汁が十二指腸へと流れず、肝臓にたまって肝硬変になります。生後60日以内に手術する必要があります。手術は、肝門部と小腸をつなぐ手術(葛西手術)が行われます。黄疸が改善されず、肝不全へ進行する場合には、肝移植が考えられます。

家庭でのケア


母子健康手帳についている、便カラーカードと、赤ちゃんの便の色を見比べて、1〜3番に近い場合は、すぐに受診します。

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