どんな病気?
未熟な白血球が悪性化して異常に増殖し、骨髄での正常な血液をつくるはたらきが低下します。
病気の進行の具合から急性と慢性、また増殖している細胞の形態や性質から、大きくリンパ性と非リンパ性(骨髄性ともいわれる)に分類されます。子どもでは急性リンパ性白血病が多く、全白血病の70%を占めます。
症状
疲れやすい、熱がでる、手足が痛むなどの全身症状がみられます。また赤血球、白血球、血小板が減少するため、貧血が起こりやすくなります。さまざまな感染症にかかりやすくなり、皮下や歯肉、鼻からの出血なども起こりやすくなります。
白血病細胞がリンパ節、肝臓、脾臓などで増殖するため、これらの臓器がはれることもあります。
原因
白血球をつくる細胞が悪性化して増殖するために起こります。一部に放射線の被曝、染色体の異常、ウイルスの感染などが原因と考えられるものもありますが、ほとんどの場合、原因は不明です。悪性腫瘍のなかでは比較的子どもに多く発生し、乳児から学童期にかけての発生が目立ちます。
治療
診断には、血液検査だけでなく、胸骨や腸骨に針を刺し、骨髄液を採取する骨髄穿刺が不可欠となります。
治療は、白血病の種類によってさまざまな抗がん剤が、いろいろな組み合わせで用いられ(多剤併用療法)、通常、何段階かにわけて行われます。
最初は、増殖している白血病細胞を減らし、骨髄機能の回復をはかる寛解(臓器などの状態が正常になること)導入法が行われます。これが成功すると骨髄も血液も正常となりますが、体にはまだ白血病細胞が残っているので、これを絶滅するための治療、強化療法などが行われます。続いて抗がん剤を飲み続ける維持療法が行われ、また寛解導入療法、強化療法では、一時的に骨髄機能が強く抑制され、血液細胞が枯渇するため、赤血球や血小板の輸血、感染症の合併に対する治療が必要となります。これを支持療法といいます。
薬だけで寛解することがむずかしく、また再発する可能性が高いと予想される場合には、骨髄移植が考慮されます(「骨髄移植」)。
白血病は、近年治療法がたいへん進歩し、最近では小児の急性リンパ性白血病の場合、5年間再発なしの生存率が70%以上、急性骨髄性の場合は50%以上となり、完全に治癒するケースもたいへん多くなってきています。
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