出産時のトラブルと帝王切開(しゅっさんじのとらぶるとていおうせっかい)

帝王切開は母児を危険から守る手段です


 万全を期しても、なにが起こるかわからないのが出産です。自然に生みたいと思っていても母児に危険がおよぶような場合は、吸引分娩や帝王切開など適切な方法がとられます。吸引分娩は分娩時間が長引いたときなど、出産の進行を助けるのが目的です。会陰切開をしたあと、腟から吸引カップを入れて胎児の頭に装着し、引っぱり出します。
 帝王切開には出産の前に予定されるケースと、経腟分娩の途中で切り換えられる緊急帝王切開があります(予定の帝王切開になるケース)。だれにでも起こりうることであり、お母さんの安全を確保し、赤ちゃんを無事に出産するための方法であることをよく理解してください。そして理由を確認し、いたずらにこわがらないで、主治医の判断にまかせましょう。
 一般的には部分麻酔なので、うぶ声を聞くことができます。状況によっては全身麻酔になることもあります。
 入院は10日~2週間と、経腟分娩より長くなります。回復して歩けるようになれば、母乳を与えたり、ふつうに赤ちゃんの世話をします。

難産にならないために妊娠中に心がけておくこと


 帝王切開になることが多い難産の原因は、お母さんの努力だけでは避けられないものもあります。しかし、妊娠中に努力することで防げることもあります。つぎのことを心がけましょう。
(1)微弱陣痛になったり、分娩時間が初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上かかる遷延分娩になる可能性があるので、太りすぎない。
(2)さかごを直す。
(3)緊張すると、子宮口が開かない、いい陣痛がこないなどのトラブルが。呼吸法やリラックス法の練習を。

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