学童期〈前期〉に気をつけたいからだと心のトラブル(がくどうきぜんきにきをつけたいからだとこころのとらぶる)

 学校生活がはじまり、行動範囲も広がります。からだの抵抗力も増しているので、病気より遊びなどによるけががふえる時期です。
 また、原因がはっきりせず、どこかおかしいと感じるようなからだの不調は、まず、小児科を受診します。

排尿のトラブル


●頻尿


 けっこう多くみられます。日中だけでなく夜中でも何回もトイレにいくようであれば、膀胱炎(尿路感染症)や、糖尿病などの病気によると考えられますが、1回の尿量が診断に役立ちます。
 起きているときだけの場合は、心因性が疑われます。

●夜尿・おもらし


 これらは、いろいろな原因で起こります。膀胱炎などの炎症や、形態異常を含め尿路になにか器質的な問題が疑われる場合もありますが、生まれてからずっと夜尿やおもらしがある場合は、排泄のしつけをきちんと受けなかったために、いつまでも排泄機能が未熟であるということも考えられます。
 いままではなんのトラブルもなかったのに、急に夜尿やおもらしをするようになった場合は、早めにかかりつけの小児科医とよく相談して解決しましょう。生活や環境の変化などで子どもの心になんらかの問題が生じていることがあります。

登校困難症候群


 学校での生活がはじまったものの、原因不明の腹痛や発熱などのために、学校へいけない子がいます。
 いじめや、先生や友だちとの関係がうまくいかなくて登校を拒否する場合と、自律神経失調症(自律神経と自律神経失調症)による場合とがあります。自律神経がうまく作用しないと起立性調節障害(思春期に気をつけたいからだのトラブル・病気)といって、血圧が下がり朝起きられなかったり、めまいや立ちくらみ、頭痛、腹痛、動悸などが起こります。保護者は、いちがいに仮病とか怠けているなどと決めつけずに、登校困難の原因となっている心の問題を見定め、場合によっては専門家に相談する必要があります。こうした心身の変調が不登校につながることがあります。
 子どもの悩みや葛藤の表現として、腹痛や頭痛、吐き気、めまいなどの身体症状が現れることがよくあります。多くは検査しても異常は認められませんが、不登校の初期によくみられます。

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