悪性黒色腫(メラノーマ)(皮膚がん)
皮膚がんのなかでも、とくに悪性度が高いがんです。日本人は足の裏や爪などに多く発生します。輪郭がはっきりしない黒褐色のほくろで、かゆみや出血をともなう場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
治療は、手術が原則です。病変部だけでなく、リンパ節まで切除する場合があります。欠損した部位には植皮や皮弁移植(皮弁移植とは?)をします。
基底細胞がん(皮膚がん)
全身に起こりますが、とくに高齢者の顔面に多く発生します。黒色の丘疹状で、初期はほくろとまちがえやすいものです。転移はほとんどしませんが、放置すると無制限に増殖し、筋肉や骨までおかされるので早期治療が重要。
手術で患部を摘出すれば完治します。
外陰部パジェット(ページェット)病
外陰部のアポクリン腺に発生するがんで、60歳以上の女性がかかりやすいものです。ジクジクとした湿疹のような症状で、かゆみや灼熱感があります。
転移の可能性があるため、外陰部を大きく切除するとともに鼠径リンパ節の摘出が必要です。摘出後は植皮や皮弁移植で、組織と機能を再建します。
乳房パジェット(ページェット)病
乳頭・乳輪に発生するがんの一種で、かゆみをともなう湿疹のような病気です。進行すると、乳頭・乳輪が変形し、乳房全体がただれてきます。
治療は、手術による切除が原則です。病状により、切除範囲やリンパ節摘出の適応が変わります。切除後は希望により、乳房再建を行います。
あなたへのひとこと
外陰部や乳房などは、羞恥心のため診察をためらいがちです。治りにくい湿疹がある場合は、市販薬などに頼らず、早めに婦人科や皮膚科を受診しましょう。
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