皮弁移植とは?(ひべんいしょくとは)

 皮膚、皮下脂肪、筋肉、血管をひとかたまりにはがしたものを皮弁といいます。がん切除などで大きく組織が欠損した場合、本人の健康な部位から採取した皮弁を欠損部に移植して、組織を再建します。
 皮弁は、栄養を運ぶ血流が保たれないと腐って死んでしまいます。そのため、皮弁は採取する部位から完全には切り離さず、一部がつながったままの状態で欠損部に移動させます。これは、いわば茎がついたような状態なので、「有茎皮弁」と呼ばれます。有茎皮弁はある程度、欠損部に近いところでないと移植できません。
 離れた部位に移植するときは「遊離皮弁」を用います。この場合は、血流を確保するために、切りとった皮弁の血管と移植する部位の血管を顕微鏡下でつなぎ合わせます。これを微小血管吻合術といい、形成外科の代表的な技術の一つです。

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