睡眠の障害(すいみんのしょうがい)

さまざまな睡眠の障害


 睡眠の障害は、大きく4つのタイプに分けられます。
(1)不眠症 入眠困難、中途覚醒など
(2)過眠症 ナルコレプシーなど(過眠症の一種で、日中に強い眠気があり、居眠りをくり返したり、会議や試験の最中であっても、突然、眠り込んでしまう。笑ったり驚いたときに、急に脱力して倒れこむこともあります)
(3)睡眠覚醒リズム障害 時差ぼけなど
(4)睡眠時随伴症 夜驚症、夢中遊行など
 このうち、もっとも多いのが不眠症で、つぎのようなタイプがあります。

●寝つきが悪い


 床に就いても、なかなか寝つけません(入眠困難)。精神的な緊張、むずむず脚症候群やうつ病などでもみられます。

●夜中に目がさめる


 いったん眠りに入ったあともたびたび目がさめ(中途覚醒)、その後なかなか寝つけません。心配ごとがあるときなどに起こります。また、高齢者にもよくみられる不眠のタイプです。

●朝早く目がさめる


 3時、4時に目がさめます(早朝覚醒)。生活のリズムが乱れているときや躁うつ病などでも起こります。

●よく眠った気がしない


 時間は足りているはずなのに寝た気がしません(熟眠障害)。眠ることにこだわりが強い人にみられます。

心配な不眠って?


 2、3日の不眠はだれにでも起こるもの。引っ越しや時差など環境の変化があった場合でも、1週間程度なら問題ありません。気をつけなければいけないのは、2週間以上つづく不眠で、食欲が落ちたり気分が落ち込むといった場合は、統合失調症やうつ病などの病気の可能性もあるので、早めに専門医を受診しましょう。

治療法は?


 病気が不眠の原因になっている場合は、もとの病気の治療をすることが基本です。そのうえで、睡眠薬を用いて治療します。睡眠薬は、効果が持続する時間によって使い分けられます。入眠困難には超短時間型、中途・早朝覚醒には、中間型や長時間型が用いられます。

ストレスを解消してよりよい眠りを!


(1)昼間は、充実感をもっていきいきと活動する。
(2)ぬるめのお風呂にゆっくり入る。38~40度のお湯につかるとからだと心の緊張がほぐれる。
(3)寝室の環境を整える。適度な温度で、照明は暗くし、騒音が入らないように。
(4)寝る前に、コーヒーなどカフェインを含む飲み物やアルコールをとらない。
(5)好みの香りのアロマオイルを1~2滴含ませたハンカチを枕の下に置く。オレンジの花から抽出したネロリやバジルなど、安眠作用のあるものがお勧め(暮らしのなかでの香りの楽しみ方)。
(6)その日、自分がやりたくてもできなかったことを、10分間でもやってからベッドに入る(たとえば日記をつける、音楽を聴く、本を読むなど)。

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