統合失調症(とうごうしっちょうしょうせいしんぶんれつびょう)

どんな病気?


 多くの場合、10歳代後半から30歳代で発症します。考え方や感情のまとまり(統合性)がなくなることから、この病名がつけられました。約100人に1人の割合で発症し、けっしてめずらしい病気ではありません。薬の服用で過半数が治癒、もしくは社会生活を維持できます。統合失調症には、つぎのような病気の型があります。

●破瓜型(解体型)


 思春期後期に発症することが多く、はじめは意欲の低下や自閉などの症状が現れます。
 その後、「だれかがじっと自分を見張っている」といった妄想や実在しない声が聞こえる幻聴などが現れて、はじめて病気と気づくこともあります。

●緊張型


 突然、興奮して大声を上げたり、落ち着きなく動きまわったりします。その一方、声をかけられても反応しない、硬直したように一定の姿勢をとりつづけるといった症状もあります。

●妄想型


 比較的、発症年齢が高く、30歳以降に多くみられます。妄想や幻聴がおもな症状です。

原因


 神経伝達物質のドーパミンの過剰分泌が原因の一つと考えられますが、くわしいことはわかっていません。

治療


 症状が重い「急性期」は、抗精神病薬を服用し十分な休養をとります。症状が落ち着く「回復期」には、服薬のほか作業療法(おもに入院中の患者さんが、園芸、土木、動物飼育など、生産的な活動をすることで、現実認識を養い、心身を活性化させる治療法。社会復帰へのリハビリ的療法といえます)などを行います。

家族の方へ


 患者さんは自分が病気だという認識がありません。まず、不眠など具体的に苦しんでいることに共感して受診をうながしましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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