めまいや疲労感などの症状を訴えます
一般に最高血圧が100mm/Hg以下を低血圧といいます。血圧が低い人は、疲労感、食欲がない、頭が重い、不眠、集中力がないといった症状を訴えることがあります。とくに低血圧の二大症状ともいえるのが、「朝起きられない」、「めまい・立ちくらみ」です。血圧が低くなると、脳やからだの末端へ血液を送りだす力が弱くなるのです。
一般に低血圧というと、体質的なことが多く、こうした低血圧は、高血圧のように生命をおびやかす危険はほとんどありません。逆に、長生きの人が多いといわれています。
また、急に立ち上がろうとすると、めまいを起こすのは、起立性低血圧。さらに心臓の病気やホルモン異常などでも低血圧を起こす場合があります。めまい、立ちくらみ、動悸、息切れがはげしいときは、念のために受診しましょう。
生活習慣の改善で低血圧の不快感を克服しましょう
低血圧の不快な症状は、運動や規則正しい生活を送るなど、生活習慣の見直し(後述)で改善が可能です。また、低血圧には神経過敏な人が多いともいわれます。考え込まない、ストレスをためないなどもたいせつ。高齢者は、めまいのあと転倒することがあるので、近くに手すりを設置するなどのくふうを。
低血圧の特徴
・朝、起きるのがつらい。
・頭痛、頭が重い。
・朝、食欲がない。
・午前中は、元気がでない。
・午前中は、ミスが多い。
・疲れやすい。
・耳鳴りがする。
・目がさめてもボーッとする。
・めまいや立ちくらみがする。
・人ごみに出ると動悸がする。
・肩がこりやすい。
※これらの症状は低血圧以外にも起こることがあります。症状がひどいときは、一度、医療機関を受診しましょう。
●低血圧対策
朝食を食べる
朝、食欲がないのは低血圧の特徴ですが、朝食は、1日のエネルギー源。かならず食べるようにしましょう。糖尿病などの心配がない場合、多少、塩分の多いメニューが低血圧の人にはお勧め。いきなりが無理なら牛乳、果物などから。
朝、しっかり起きる
朝、つらくても、決まった時間に起きましょう。すこし熱めのシャワーを浴びると、血行がうながされ、頭がすっきりします。また、朝起きられない原因が、夜ふかしにないかどうかの検証を。早寝早起き、規則正しい生活リズムが基本。
からだと心を目覚めさせる
まず、朝起きたら、窓を開け、朝日をからだに浴びましょう。冷たい水で顔を洗ったり、コーヒーや緑茶を飲むのも効果的。カフェインが交感神経を刺激して血圧を上昇させます。心地いいと感じる音楽を流して気持ちをリラックスさせるのもいいでしょう。
適度な運動
低血圧の人は、ふだんから適度な運動を心がけます。とくに下半身の筋力アップは、とどこおりがちな血液を心臓に送りもどすのに役立ちます。かんたんな足の屈伸運動や軽い腹筋などのほか、ウォーキングは、だれにでも簡単にできるのでお勧めです。1日40分程度をめやすに、毎日つづける習慣をつけましょう。
●低血圧に必要な栄養素
たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取しましょう。卵、肉、魚、豆腐や大豆、乳製品などの良質のたんぱく質のほか、ウナギやアスパラガス、いも類などに含まれるビタミン
積極的に食事に取り入れましょう。
低血圧症についてもっと知る
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