下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

どんな病気?


 下肢、とくにふくらはぎのまわりの表在静脈(皮膚表面近くにある静脈)が拡張して、こぶのようにふくらみ、うねった状態になります。

症状


 下肢にだるさ、にぶい痛みなどが生じ、症状が重くなると静脈の腫れがひどくなり、静脈瘤から血液成分がしみ出て、皮膚に色素沈着ができます。

原因


 下肢に備わっている心臓に血液を送るシステムが故障し、表在静脈に血液がうっ血するのが原因です。先天的に静脈弁が弱い場合に発症します。静脈瘤を悪化させる因子としては、高齢、肥満、妊娠、外傷、長時間の立ち姿勢の作業などがあります。

治療


 軽い場合は、進行を抑えるため、長時間立ちっぱなしの作業を避け、立っているときは、弾性ストッキングを着用します。就寝時は下肢を持ち上げます。症状が強い場合は、静脈瘤の部分を縛るか抜きとる手術を行います。

あなたへのひとこと


 妊婦、とくに経産婦に多く発症します(妊娠によって大きくなった子宮が骨盤内の静脈を圧迫し、そこから下の静脈にうっ血が起こるため発症しやすいと考えられています)。また母親に静脈瘤がみられる人も発症しやすいので、適正体重を保つなどの対策を。

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